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一人ひとりのこだわり
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リスクの低い開発のスキームを応用展開し、
地方都市をより良い街にしたい

  • SHINJI HATANAKA畑中 信二
    企業不動産開発本部 ロジフロント事業推進部
    2014年入社。工学研究科博士前期課程福祉環境工学修了。入社後、企業不動産開発本部に配属され、不動産開発企画部において日本製鉄関連の社有地の有効活用、仲介業務に従事。この間、物流施設を新たに手がけることとなり、2018年4月の現部署創設とともに異動。物流施設『ロジフロント』の用地取得から管理までを一貫して担っている。

※所属部署・掲載内容は取材当時のものです

物流施設賃貸事業を立ち上げ、
ビル事業や住宅事業に続く第3の柱に

ー デベロッパーを志すようになったのは、どうしてですか。

子どもの頃から大工になるのが夢でした。そのため工業高校へと進み、大学・大学院でも建築を学んだのですが、学生時代に友人たちと何度か行った地方での街づくりイベントが、デベロッパーを志す転機となりました。それというのも、イベントを通じて街に人を呼び込むことはできても、その街に住む人を増やすことは難しいと実感したからでした。今も地方ではスプロール現象によって街の中心部で空洞化が進み、当地の文化、個性といったものが急速に失われつつあります。そこで行政も、街の中心部の活気を取り戻そうとさまざまな施策を打ち出していますが、ソフト面だけでは限界があります。地方の現状を踏まえれば、ハードとソフトの両面から街づくりを行っていく必要があり、それができるのは総合デベロッパー、それも当社だろうと、そう考えました。

ー そういう意味では、最初の配属先は希望通りだったわけですね。

そうですね。日本製鉄関連の不動産を有効活用しながら、地方でのより良い街づくりに貢献していくことが部署の大きなミッションでもありましたので。私も配属後は、鹿島だったり和歌山だったりと、当社の事業所がないエリアでの日本製鉄社有地の有効活用や仲介業務に従事してきました。そして一連の業務のなかで物流施設賃貸事業に着手し、現部署の立ち上げとともに異動しました。ECマーケットの高まりや旧来型倉庫の老朽化を背景に、すでに同業他社も動き出しており、当社はやや遅れをとった格好となりましたが、事業として十分な可能性があるだけでなく、将来的には同業他社とも対等に勝負できると分野である考えていました。なぜなら、日本製鉄関連の不動産、なかでも工場跡地というのは、物流施設の立地として適しているからです。水道や電気といったインフラが整っているうえ、大型車両の通行に必要な道路も整備されています。こうした用地を利活用できる利点を活かし、ビル事業や住宅事業に続く第3の事業へと成長させるべく、目下『ロジフロント』の強化、拡大に取り組んでいます。

効率化が重視される時代にあっても、
手間と時間をかけて誠実に向き合う

ー それにしても、若くして新しい事業に携われたのはラッキーでしたね。

そう思います。しかも立ち上げ当初の部署の中心メンバーは、上司と私の2人だけ。上司と熟議の末に、たとえば「右だね」という結論にいたれば、事業も右を向く。このようにプロジェクト単体ではなく、事業全体の方針を決められるというのは、新規事業ならではの醍醐味であり、私のような若手社員にとっては毎日が刺激的でした。その分、プレッシャーも大きく、困難に直面して眠れないときもありましたが、仕事のやりがい、面白さがそうした苦労を凌駕していたので、当時も今も仕事が楽しくて仕方ないですね(笑)。

ー 「困難」という言葉がありましたけど、たとえばどんなことがありましたか。

そもそも新規事業なので社内にまったくノウハウがなく、すべてをゼロからつくっていかなければならないということ自体が困難でした。そこでパートナーである設計会社やゼネコンはもちろんのこと、競合である同業他社にも教えを請いました。たとえば各施設の図面を見せてもらって比較検討し、違いを見つけては都度質問をすることで、知見を蓄えていくといった具合です。そして何より、お客様であるテナント企業からもたくさん教えてもらいました。こうして誕生した『ロジフロント』なので、第1号物件である『LOGIFRONT越谷Ⅰ』も「マルチテナント型」の体裁をとってはいるものの、その実は「BTS(ビルド・トゥ・スーツ)型」に近い施設となりました。テナントとして4社に入居いただくことになっていましたが、1社に対し1棟ずつ、計4棟をつくっているような感覚でしたし、うち1社は冷凍冷蔵倉庫という特殊倉庫で、当社として初の物流施設の開発だったという事実を差し引いても、非常にやりがいのある仕事でした。

ー そうした状況のなかで、ご自身がこだわったこととは何ですか。

「誠実に向き合って仕事をする」ということに尽きます。今の時代、なんでも「効率化、効率化」と言われていますが、人と人とのつながり、その関係性のなかから形を生み出していく私たちの仕事においては、相手としっかり向き合い、手間と時間をかけて丁寧に合意形成を図ってこそ、そこに信頼関係が生まれ、より良いものへと結実します。現に先ほど触れた冷蔵冷凍倉庫に関しては、テナント企業の親会社から仕様変更の要請があったものの、すでにテナント企業とは十分に話し合い、設計もほぼ終わり、設備も入っている段階でしたから、私はテナント企業のご担当とともに親会社へと出向き、経営層の方々に私たちの考えを説明しました。一方で、親会社の意見にもきちんと耳を傾けたうえで、皆が納得できる形へと話をまとめ、工事を進めていきました。こうした経緯もあり、竣工式ではテナント企業の社長がわざわざ私を名指ししたうえで、「畑中くん、君を一番の頼りにしているから、これからもよろしく頼むよ」と声をかけてくださいました。

これまでにない施設を実現し、
お客様とともに新しい事業を生み出す

ー その一言だけも、それまでの苦労が報われますね。

めちゃくちゃうれしかったですね。そして思いました。「他の誰でもない、自分が仕事をするとはこういうことなんだな」って。なんだか自社を褒めそやすようで口幅ったいですけど、投資事業としての不動産業ではなくて、街づくりとしての不動産をちゃんと見て仕事をしている当社だからこそ、長期展望に立って誠実に、正直に関係各位と向き合えるのだと思います。物流施設も営利だけを追求した効率重視の仕事をしていたら、「箱をつくって貸す」ことに終始してしまうでしょうね。でも、自分なりに踏み込み、誠意をもってお客様と向き合えば、これまでにない施設を実現し、お客様とともに新しい事業、新しいサービスを生み出すことだってできます。今後、無人化も視野に入れた高効率化をいっそう推し進めていけば、物流業界の課題である人手不足を補うだけでなく、従来の「郊外型の大型施設」だけでなく「都心型の小型物流施設」も実現することだってできるかも知れません。

ー そうなれば、より早くモノが届きそうですね。

物の届くリードタイムを短縮することで東京と地方の「距離」を縮め、地方でも大都市と遜色のない利便性を享受できるようにする一助になればと願っています。そうなれば、東京の一極集中や地方の人口流出にも歯止めがかかるでしょうし、地方都市に人が戻ることで各地の文化も再興され、多様性に富んだ豊かな社会が実現されていくと信じています。そもそも総合デベロッパーが地方の開発に消極的なのは、利益が見込みづらいから。それだけに私としては何としても地方都市での開発において、高収益とはいかないまでも、よりリスクの低い事業なり開発なりをスキーム化し、それを応用展開できるようにしていきたいと考えています。そのためには物流施設に留まらず、ビルや住宅などの知識も必要ですし、いろいろなソリューションが提供できる人材とならなくてはなりません。私自身が総合デベロッパーとして成長することで、学生時代から抱き続けている「日本の地方都市をより良い街にしたい」という思いを自分なりに形にしていけたらと、そう思っています。

  • 『ロジフロント』は日本各地で開発を進めていることから出張も多いのですが、移動時間を有効活用するよう心がけています。往路は仕事に充て、復路は読書や動画配信の視聴などでリフレッシュ。物がたくさん入る出張用カバンは私の大事な相棒です。
  • 社内のゴルフコンペに初参加したときは、下から2番目のブービー賞でした。ところが、翌年は社長とラウンドすることが決まり、慌てて猛練習(笑)。以来、ゴルフに夢中です。仕事の力量では太刀打ちできない先輩や上司にも、ゴルフでなら勝てるかもしれません(笑)。
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