2021年入社
都市事業本部 ホテル事業部 第二グループ
幼少期に12年間過ごした香港での経験から、多様な視点を持つ人たちと新しいものを作り出すことに楽しさを感じ、デベロッパーの道を選ぶ。日鉄興和不動産は採用人数が少ないからこそ、一人ひとりの裁量が大きいと感じて入社。初期配属のオフィス開発部門では『BIZCORE』シリーズの開発推進やリブランディングを主導。2024年よりホテル開発部門にて、沖縄本部町におけるコンドミニアムホテルプロジェクトの開発・販売に携わる。
※所属部署・掲載内容は取材当時のものです
リゾートホテルに、心を満たす体験価値を。
経済合理性と両立し、皆が納得できる全体最適へ。
人を知る
気付けば、幼い頃から調整役として歩んできた。
異なる価値観を束ね、合意へ導く。
デベロッパーを志した原点は、幼少期に過ごした香港での経験にあります。親の仕事の都合で12年間滞在していた香港では、異なるバックグラウンドを持つ人々の輪に飛び込み、自ら積極的に関わりながら環境に溶け込む姿勢が、自然と身につきました。多様な価値観に触れながら育ったことで、異なる視点を持つ人たちと一緒に何か新しいものを生み出すことに、楽しさを感じるようになったんです。
学生時代は100名規模のジャズオーケストラに入り、トローンボーン奏者として演奏する傍ら、ステージマネージャーも務めていました。ステージマネ-ジャーは、演奏会の主催企業や会場スタッフと打ち合わせしながら、当日の段取りや人員配置を調整する役割。そこでもやはり、内側を向いて仕事をするよりも、外に開かれた関係性の中で働くことにやりがいを感じました。
こうした体験を通して、「異なる人々と交わりながら、新しい価値を創造するフィールドで働きたい」という想いを抱くように。どんな領域ならスケールの大きな挑戦ができるのかを模索する中で、デベロッパーという仕事に辿り着きました。
日鉄興和不動産は、デベロッパーの中でも特に採用人数が少なく、少数精鋭の組織。だからこそ、一人ひとりが広い領域に携われる構造的な良さがあると思いました。インターンシップを通じて社員の方々と直接お話する中でも「開発担当者が用地取得やリーシングのフェーズにも携わっている」というようなエピソードが多くて。部署の垣根を越えて、裁量の大きな仕事ができる環境に惹かれました。
入社後の初期配属はオフィスの開発部門で、中規模ハイグレードオフィス『BIZCORE』シリーズの開発推進やリブランディングに従事。2024年からホテル開発部門に異動となり、現在は沖縄本部町にあるコンドミニアムホテルプロジェクト『クゥイルリゾート沖縄コンドミニアムホテル』を担当しています。本プロジェクトは当社を含む4社による共同事業であり、当社は幹事会社として合意形成を主導しています。
幼い頃から現在に至るまで、私は常に"調整役"としての立ち位置にいるように感じています。異なる立場や価値観の中で、お互いの落としどころを探り、合意形成へと導く。そんな関わり方を自然と続けてきました。香港での多文化環境で育った経験や、ジャズオーケストラでステージマネージャーを務めた経験は、まさにその力を育む土台になっていると思います。

事業を知る
意思決定の枠組みを設計し、
合意形成を加速させることが自分の役割。
『クゥイルリゾート沖縄コンドミニアムホテル』は全230室の分譲型コンドミニアムホテル。お客様がホテルの一室を購入してオーナーとなり、必要なときは自ら利用し、使わない期間は一般のお客様に貸し出すことで賃料収入を得る仕組みです。所有と運用を両立させるため、従来のホテルとは事業モデルが大きく異なります。
分譲型コンドミニアムホテルの開発はデベロッパー業界でも前例が少なく、社内にも経験を持つ人はいません。そのため、共同事業者や競合他社の担当者と情報交換しながら、横並びで並走するような形で進めています。未知の領域で一つひとつの課題に向き合うこと自体が、私にとって大きな挑戦でした。
私は本プロジェクトで、幹事会社の主担当という立場。設計会社・施工会社・販売会社・運営会社とのコミュニケーションを取りながら、事業を推進しています。開発推進ではデザインの意思決定に携わるとともに、フードメニューや天井照明の色温度・数量など細部の調整にも取り組んでいます。また、2025年8月から第一期の販売がスタートしており、販売戦略を考えるのも私の仕事です。さまざまな業務を同時並行で進めており、忙しくも充実した日々を過ごしています。
その中で最も難しいのは、プロジェクト関係者との合意形成です。分譲型コンドミニアムホテルは、「お客様の体験価値」と「投資商品としての経済合理性」を両立させなければなりません。プロジェクト関係者はそれぞれ異なる優先順位を持っているため、デザイン一つで揉めることも多いです。
たとえば客室の家具選定でラタンの椅子を検討した際には、設計会社や販売会社はデザイン性を重視して「天然ラタンが良い」と主張する一方で、運営会社は「天然ラタンはメンテナンス性に課題がある」と懸念を示しました。顧客体験を重視する立場と、経済合理性を重視する立場で意見が対立し、落としどころを見つけるのに苦労しました。
そこで私は、体験価値・経済合理性・工期・意匠性という4つの軸に整理し、トレードオフを全員で共有しながら議論を進める枠組みを整備。自分の目的だけを主張し合うのではなく、全体を俯瞰し相手の立場を理解することで、全員が納得して合意形成を進められるよう工夫しました。こうした意思決定の枠組みを設計し、対話を促すことこそが、自分の価値だと感じています。
合意形成において常に意識しているのが「どうすれば全体最適になるか」という視点です。議論していると「誰が正しいのか」「誰が言ったか」といった視点になってしまいがちですが、私は事実のみを整理することに集中し、感情を持ち込まずに、制約の中で最善の道を探ることを心がけています。

眺望を武器にした販売戦略。
その成功は、社内外の協力があってこそ。
本プロジェクトは、眺望が最大の武器です。沖縄の本部町は那覇空港から車で100分とアクセスに時間を要しますが、価格帯は都内と大きく変わりません。この情報だけでは、本当に資産性があるのかわかりづらいですよね。価格に見合う納得感を感じていただくためには、眺望という唯一無二の魅力を最大限に伝える必要がありました。
しかし、ただ眺望の写真を見せるだけでは、その魅力は十分に伝わりません。そこで住宅事業本部と連携して『LIVIO Life Design! SALON』の三面シアターを活用した体験型のプレゼンテーションを導入。沖縄本部町のプロモーション映像や眺望写真、建物のVR映像を組み合わせ、実際に現地を訪れたかのような没入感を演出する戦略を取りました。単なる資料説明ではなく、体感を通じて価値を感じていただくことを重視した施策です。
実際にご来場いただいたお客様からは「眺望がとても見やすい」「やっぱり眺望が一番の魅力だよね」といった声を多数いただき、手ごたえを感じています。まだ粗削りな部分もありますが、まずは走り出してみて、今後さらにブラッシュアップしていく予定です。
また、現地にモデルルームがあるのですが、現地でリアルな眺望を見ようと思っても、工事の仮囲いによって視線が遮られてしまうことが課題でした。眺望が最大の武器である以上、現地でその価値を体感していただくことは不可欠。そこで私は隣地にあるホテルの屋上を開放してもらえないかと考え、その社長のもとへ直接交渉に伺いました。
隣地のホテルも自社で運営されているため、普通に考えれば難しいお願いです。ですが、眺望写真や販売パンフレットをお見せしながら、「地域全体の価値を高めるために、一緒に盛り上げていきませんか」という視点でお話ししたところ、前向きにご検討いただけました。いくつか懸念点もありましたが、「その部分はこちらで責任を持って対応します」とお伝えし、最終的にご協力いただけることになりました。
その結果、隣地のホテルの屋上から眺望を体験されたお客様の多くが購入に至っており、眺望の力を改めて実感しています。実はこの交渉も、私と上長の二人で散々悩みながら、「やっぱりここしかない」と決断し、動いたものでした。もしこの取り組みがなければ、販売結果はまったく違ったものになっていたかもしれません。だからこそ、あの一歩を踏み出して本当に良かったと感じています。
『クゥイルリゾート沖縄
コンドミニアムホテル』
都心の高級感と沖縄の温もりが
調和するクラブラウンジ
クラブラウンジの利用者については関係者間でも議論を重ねましたが、オーナーと最上階宿泊者のみに限定することで、特別感を際立たせる方針に舵を切りました。デザイン面では、都心の富裕層が好むような高級感・上質さをベースにしつつ、沖縄らしさをさりげなく織り込んでいます。沖縄の風土を感じられるシーサーやアートを配置し、洗練された空間の中に文化的な彩りを添えています。
未来へ挑め、みらいをつくれ 国や文化を越えて、人と街をつなぎたい
いつかは国際事業に本格的に関わりたいと思っています。香港で12年間過ごした経験から、国や文化の壁を越えて、人や街、体験をつなぐようなプロジェクトに挑戦したいという気持ちがあります。
特に、日本の都市モデルを海外で展開することに可能性を感じています。海外と比べると、日本の都市はソフトとハードが一体的に使われている街として、非常に完成度が高いです。赤坂インターシティAIRの周辺でも、地域を盛り上げるためのイベントがおこなわれていますが、こうした取り組みは海外では当たり前ではありません。
だからこそ、海外でもイベントなどを通して多くの人々を呼び込んで、新しいエリアの価値を創り出すようなプロジェクトに携わりたいです。もちろん、建物をつくることにもやりがいを感じているので、ソフトとハードの両面で価値を構築できたら良いですね。

何でも入っている四次元ポケット「黒いポーチ」
私の相棒は、何でも入る黒いポーチです。お菓子に電源タップ、充電器など必要なものをいろいろ詰め込んでいるので、私はこのポーチを"四次元ポケット"と呼んでいます。会議や外出時も、これさえあれば何とかなる。そんな頼れる存在です。
実はこのポーチ、ネットでたったの200〜300円。でも価格以上に高見えするデザインで、水にも強くてタフで、コスパ最強です。黒一色ながらも、個性的なデザインなので、バッグの中でもすぐに見つかるし、自分の物だと一目でわかるのも気に入っています。
何でも入っている四次元ポケット
「黒いポーチ」
私の相棒は、何でも入る黒いポーチです。お菓子に電源タップ、充電器など必要なものをいろいろ詰め込んでいるので、私はこのポーチを"四次元ポケット"と呼んでいます。会議や外出時も、これさえあれば何とかなる。そんな頼れる存在です。
実はこのポーチ、ネットでたったの200〜300円。でも価格以上に高見えするデザインで、水にも強くてタフで、コスパ最強です。黒一色ながらも、個性的なデザインなので、バッグの中でもすぐに見つかるし、自分の物だと一目でわかるのも気に入っています。
壁にぶつかっても、前向きに突破する力
当社の社員は、自分の仕事に対して、前向きに取り組んでいる人が多いです。困難に直面したときでも「じゃあどうやって解決するか」と考え、常に前へ進もうとする姿勢が職場全体に根付いています。工事費の大幅な増額など、頭を抱えるような状況に直面したときでも、関係者と協力しながら環境を整えて進めていく。その姿勢に魅力を感じます。
一緒に働きたい人も、やはり前向きな人。ネガティブな言葉を口にするより、笑いながら過ごすことを大切にしたいと思っています。悪口を言いながら終わるよりも、笑い転げながら人生を締めくくる方がいい。前向きな話をしながら、未来を明るく考えられる人たちと共に働きたいです。
自分の軸となる原体験を
丁寧に掘り起こして
就職活動には、年収や働きやすさなど、たくさんの軸があります。表面的な条件だけを見るのではなく、自分がどんな時にやりがいを感じるのかを、過去の経験から丁寧に掘り起こしてほしいと思います。なぜを繰り返し、原体験を見つけ、それを企業選びに結びつける作業を怠らないことが大切です。
私自身も、就活の軸となった香港での経験は、最初は全く思い浮かびませんでした。何十時間も振り返っては「本当にこれだっけ」と自問し、繰り返すうちにようやく一つのエピソードにたどり着いたんです。当時のことはうっすら覚えているだけで、なかなか鮮明には思い出せず、アルバムを見返しながら少しずつ記憶を取り戻しました。
感情というものは漠然としています。「楽しい」と感じた時に、なぜそう思ったのか、いつからそう感じていたのかを振り返ること。その「いつから」を探る作業は、かなり昔に遡ることが多く、簡単ではありません。だからこそ、時間をかけてじっくりと過去を掘り起こすことが重要だと感じています。
-
2021.09.01 FUTURE
【企画部長座談会】常識をどんどん覆し、業界をリードしていけるような総合デベロッパーをめざしていく
-
2020.09.01 FUTURE
【赤坂・虎ノ門エリア開発】赤坂・虎ノ門100年会議
-
2020.09.01 FUTURE
【PROJECT】武蔵浦和 SKY&GARDEN
-
2020.09.01 CULTURE
多様な働き方の実現がイノベーションを生み出し、より良い街づくりへとつながっていく
-
2020.09.01 HUMAN
困難の連続。それを乗り越えて開発用地を取得できた時の達成感。他では味わえない用地ならではの醍醐味
-
2020.09.01 HUMAN
最初の配属時より数倍成長した人材となって、再び釜石の地に立ちたい
-
2020.09.01 HUMAN
「復興の一歩先の事業に携わっている」。地域住民の交流や保育の未来に想いを馳せながら一体整備を行っていきたい
-
2020.09.01 HUMAN
リスクの低い開発のスキームを応用展開し、地方都市をより良い街にしたい
-
2020.09.01 HUMAN
東南アジア各国で不動産プロジェクトに着手し、着実に成功事例を積み上げていきたい


どの客室・共用部からも
海が見える設計
本プロジェクトでは眺望を最大の売りとして位置づけ、その魅力を余すことなく体感していただけるよう、設計に落とし込んでいます。客室はもちろん、すべての共用部で海が望めるよう配置を工夫しました。あえて眺望のスポットを絞り込み、「この角度でこそ伝わる美しさ」を演出している空間もあります。廊下も壁で閉じるのではなく、景色を全開放することで、移動するひとときさえも海を楽しめるようにしました。