2013年卒 2021年にキャリア入社
都市事業本部 ホテル事業部 開発第一グループ
中高時代から、身近な街が変貌を遂げていく姿に興味を持つ。就職活動では不動産を通して主体的に街づくりに携われるデベロッパーの仕事に辿り着く。新卒で住宅デベロッパーに入社し、住宅の販売受託・開発業務を東京・関西で経験後、海外部門の国内キャッチャー業務にも従事。日鉄興和不動産に入社後は、物流・高額賃貸マンション・ホテルの開発業務に関わり、短期間で幅広いアセットを経験している。
※所属部署・掲載内容は取材当時のものです
リビオシリーズの高額賃貸ブランドの第一号案件をつくり上げる。
このプロジェクトが、仕事の楽しさを教えてくれた。
人を知る
中高時代に見た街の変貌が、デベロッパーの出発点。
入社後は、短期間で多様なアセットの開発に関わる。
デベロッパーを志した原点を辿ると、中学・高校時代にさかのぼります。私は中学校・高校の6年間、神奈川県内を片道1時間半かけて長距離通学しており、友人宅へ遊びに行くのに県内のさまざまな街を訪れていました。その6年間で、各地が劇的な変貌をとげるのを目の当たりにし、街が変わっていく姿に面白さを感じるようになったんです。変化の仕方も街ごとに違うことを体感し、「なぜそうなるのか」「自分もやってみたい」という興味が湧きました。
早い段階からデベロッパーの仕事に興味があったため、学生時代は宅地建物取引士・不動産鑑定士の資格取得を通じて不動産の知識をつけようと、予備校に通って勉強に励む日々でした。予備校では社会人や講師の方々と話せる機会も多く、実際にデベロッパーで働くイメージを深めることができました。このときに得た知識と経験は、今も仕事のベースになっています。
日鉄興和不動産は、新卒採用でも選考を受けましたが、そのときはご縁がありませんでした。ただ、社会人になる前からデベロッパー業界に勤める同期とは親交があり、当社の同期は誠実で信頼できる方ばかりでした。「若手にも裁量権があり、ルールに縛られず自由に仕事ができる」という話もよく聞いていて、その社風に魅力を感じたことがキャリア入社の決め手です。
前職は住宅デベロッパーで、住宅の販売受託・開発業務を東京・関西で経験後、海外部門における日本での窓口業務(国内キャッチャー業務)にも従事しました。日鉄興和不動産に入社後は、4年間で物流施設・高額賃貸住宅・ホテルという3アセットの開発業務を担当。短期間でこれだけ多種多様なアセットの開発に携われていることは、非常に貴重な経験です。
現在は、ホテルの開発担当として『&Here(アンドヒア)』の東京・博多の2案件を任されています。ホテルの開発業務は、物件の用地取得から、ホテルを開業するまでの物件マネジメント全般です。コンセプトや間取りの決定をはじめ、ゼネコンや行政との折衝、事業収支やスケジュールの管理など、プロジェクト全体を包括的に推進しています。また、多種多様なアセット開発に携わった着眼点を踏まえ、新入社員のOJTとともに、各本部の新入社員・開発初任者向けの開発業務レクチャーを担当しています。

事業を知る
正解のない状況で意思決定を進める難しさ。
判断軸をつくるため、事例集めに奔走した。
正直にいえば若手の頃は、「この仕事に向いていないかもしれない」と苦しくなる時期が何度もありました。しかし今は、恥ずかしげもなく「仕事がとても楽しい!」と言えます。そのきっかけとなったプロジェクトが『リビオレジデンス西麻布』です。この物件は、当社の高額賃貸マンションブランド『リビオレジデンス』シリーズの第一号案件で、私は工事が始まった直後のタイミングから参画しました。
その時点で商品としての大枠は決まっていましたが、物件の目玉となるプレミア住戸や、共用施設のモノ決めは、ほぼ白紙状態。「会社初の高額賃貸事業」「新しい顧客層」「新規ブランド第一号」----未知の要素が重なる中で、どのようなアプローチで物件をつくり上げるかを考えることが、大きな挑戦でした。
前職で住宅開発の経験はあったものの、当社の住宅事業はまだ経験したことがなく、高額賃貸マンションの開発も初めて。なおかつ社内にも高額賃貸マンションの前例がない状態でした。何が正解かわからない中で仮説を立て、周囲を巻き込みながらゴールイメージを具体化していくプロセスに最も苦労しました。意思決定を進めていくためには、最新のマーケット需要や「日鉄興和不動産らしさ」を分析したうえで、判断軸を確立する必要があったのです。
判断軸を一からつくるために、視察した施工事例は数え切れません。自社・他社の施工事例やショールームを走り回りました。現地で撮影した写真をもとに、設計者やデザイナーに具体的なイメージを伝え、施工方法の検証に落とし込む。こうしたやりとりを積み重ねることで、実現性を担保しながら、新ブランドに相応しい空間づくりを目指しました。
デザイン検討にあたっては、メーカー選定や予算比較、法的要件なども細かく整理したパワーポイント資料を200枚以上作成したことも。この資料をデザイナーやゼネコンなど関係者全員と共有することで、意思決定の精度とスピードを高めました。
コンセプト設計やマーケット分析にとどまらず、実際に使いたい部材やメーカーの具体例を調べて確認し、どう施工すれば良いのかまで自分で考えて作り上げる。これらの経験が、その後の開発業務の大きな糧となっています。

高品質を担保するための妥協なき努力。
完成の瞬間は、言葉にできないほどの高揚感がある。
高額賃貸マンションの開発では、通常の賃貸物件以上に高いクオリティが求められるため、案件にふさわしい品質をどう担保するかが大きな課題でした。それを解決するためには、施工会社やデザイン会社など、異なる専門性を持つ関係者の役割分担を整理する必要がありました。
本物件の施工会社は高額賃貸事業に特化しているわけではなかったため、施工区分を明確にしながら、品質を確保する体制を構築しました。たとえば、壁に取り付ける造作家具など、仕上げの精度が求められる部分はC工事としてデザイン会社に依頼。一方で、躯体に関わる施工難易度の高い部分は施工会社に任せるなど、工事の切り分けを丁寧に行いました。
また、広告撮影や顧客内覧など、各フェーズで求められる仕上がりの基準を整理し、それに応じたスケジュールを組み立てたことも、力を入れたポイントです。それぞれのタイミングで「何を・誰が・いつまでに」対応する必要があるかを可視化させ、社内外の関係者と共通認識を持たせました。竣工間際にトラブルが続出し、お客様に入居を遅らせてもらうしかないという最悪のストーリーが何度も頭をよぎりましたが、工程通りに物件を完成させることができました。
数多の努力を重ねて物件が完成したときの喜びは、計り知れないほど大きなものでした。内覧会に娘を連れて行ったのですが、子どもながらに目を輝かせてはしゃぐ姿を見て、「やってきて本当に良かった」と心から思いましたね。社内外の方々やお客様からご評価いただけたことはもちろん、新卒時代にOJTでお世話になった先輩に見学していただいた際に、「さすが!」と声をかけてもらえたことは、何より感慨深かったです。
自分の考えが建物という形で具現化され、街に影響を与える。その変化に立ち会う瞬間は、「面白い」なんて言葉では形容しきれないほどの高揚感があり、これこそがデベロッパーの醍醐味だと感じています。
不動産開発は、決して一人で完結する仕事ではありません。関係者の力を結集し、同じ方向に進めていくためには、日頃の人間関係が何よりも大切です。専門分野が異なる関係者から指導をいただくこともあれば、自分の考えを強く主張する場面もあります。どうしても発注者という立場上、若手の頃から社外にヨイショされてしまう側面があります。ですが立場にかまけて奢ることなく、どんな時もリスペクトの気持ちを忘れないようにしています。そして何よりも、「自分がどうしたいのか」「なぜそう思うのか」を絶えず考え続け、自らの言葉で相手に伝わるように発信しています。
私は文系卒で「図面の読み方なんて意味不明」という状態からのスタートでした。でも、それを理由に、判断を人任せにはしたくなかったんです。今も一人の人間として信用してもらえるように、初心を忘れず日々学び続ける姿勢を大切にしています。リビオレジデンス西麻布は、そんな自分の考えを肯定してくれたプロジェクトでした。
『リビオレジデンス西麻布』
エントランスホール
限られた敷地面積の中で捻出できる共用部として、誰もが通るエントランスに吹き抜けを採用。ブロンズミラーの下部や壁面にマイクロ照明を仕込み、品のある空間に仕上げました。外観のアイキャッチにもなる象徴的な空間としています。
ルーフトップテラス
本物件の北側には青山霊園があることから、眺望が遮られる心配がありません。こうした敷地与件を活かし、最上階に2種類のパーティルームとルーフトップテラスを作りました。隣接共用部との目線に配慮しつつ、空間の仕上げを選定。夏には住民の方々が神宮の花火大会をお楽しみいただける共用部となっています。
未来へ挑め、みらいをつくれ
多様なアセットに携わった経験を活かして、
海外の不動産開発に踏み出したい。
前職で海外事業に関わった経験から、再び海外で不動産開発をしたいという想いを持っています。育ってきた環境も価値観もまったく異なる国の不動産のプロを相手に、日本の考え方を伝えて、継続的な協力関係を築く。非常にハードルの高い仕事でしたが、最終的に相手に納得してもらい、握手をした瞬間の達成感は今でも忘れられません。
日本の不動産市場は飽和状態にあり、遅かれ早かれ、企業として海外事業を本格化させるフェーズが訪れると確信しています。そういう局面で、さまざまなアセットに携わった自分の経験を活かし、まだ踏み出していない領域に挑戦したいです。

娘の遊び心が詰まった「パソコンと充電器」
娘に無造作にシールを貼られたパソコンと、娘にもらったクロミちゃんの袋に入った充電器です。どんなに張り詰めた会議でも、場を和ませてくれる大切なコミュニケーションツールです。
娘の遊び心が詰まった「パソコンと充電器」
娘に無造作にシールを貼られたパソコンと、娘にもらったクロミちゃんの袋に入った充電器です。どんなに張り詰めた会議でも、場を和ませてくれる大切なコミュニケーションツールです。
フラットに意見を言い合える文化
担当者に与えられる裁量の幅が非常に広いところです。他社での経験があるからこそ、相対的にもその特徴を強く感じています。
また、自分なりの考えや見解をしっかり持っている人が多いところも、魅力を感じているポイントです。新入社員時代は周りに対して「仕事ができる人ばかりですごい」と圧倒されていましたが、ある時ふと「誰もが答えのない仕事に対して、自分なりの答えを探しているだけだ」と気付きました。この経験から、正解か否かは関係なく「自分なりの理屈で考えるとこうだ」と話せるように意識してきました。
当社のオフィスで仕事をしていると、立場や年齢に関係なく社員がお互いの考えをぶつけ合い、より良いものをつくろうとしている姿を数多く目にします。だからこそ自分はこの会社が合っていると感じていますし、そんな方は当社に向いていると思います。
就活での自己分析は、
今も私を支える原点
不動産デベロッパーの仕事はとても楽しいです!やっていて良かったと強く感じています。年齢を重ねても学ぶことが多々あり、終わりが見えることはありません。こんなにも深みのある仕事は、そうそう出会えるものではないと日々実感しています。
これだけ前向きに仕事を続けられているのは、就職活動のときに必死で自分と向き合ったからだと思っています。自分の強みと弱みを踏まえ、「だから、こういう仕事がしたい」と言語化した内容は、今でも仕事で自分を見失った際に立ち戻る原点となっています。
今向き合っていることは、今後の長いキャリアの中で、何度も自分を支えてくれるはずです。悔いのないよう、思いっきり就活を楽しんで下さい。
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2021.09.01 FUTURE
【企画部長座談会】常識をどんどん覆し、業界をリードしていけるような総合デベロッパーをめざしていく
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2020.09.01 FUTURE
【赤坂・虎ノ門エリア開発】赤坂・虎ノ門100年会議
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2020.09.01 FUTURE
【PROJECT】武蔵浦和 SKY&GARDEN
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2020.09.01 CULTURE
多様な働き方の実現がイノベーションを生み出し、より良い街づくりへとつながっていく
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2020.09.01 HUMAN
困難の連続。それを乗り越えて開発用地を取得できた時の達成感。他では味わえない用地ならではの醍醐味
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2020.09.01 HUMAN
最初の配属時より数倍成長した人材となって、再び釜石の地に立ちたい
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2020.09.01 HUMAN
「復興の一歩先の事業に携わっている」。地域住民の交流や保育の未来に想いを馳せながら一体整備を行っていきたい
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2020.09.01 HUMAN
リスクの低い開発のスキームを応用展開し、地方都市をより良い街にしたい
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2020.09.01 HUMAN
東南アジア各国で不動産プロジェクトに着手し、着実に成功事例を積み上げていきたい


プレミア住戸のキッチン
新規ブランドの水回りとして、意匠と実用性を両立する海外製の設備機器を採用。天板や背面の素材は消防法にも配慮し、不燃かつ高い耐久性を有する新素材「デクトン」を選定しました。面が大きいために目地が出てしまいますが、できるだけ柄を合わせることで違和感のない仕上げとしています。洗面台周りも統一した意匠にしました。