2019年入社
住宅事業本部 賃貸住宅部 賃貸営業第一グループ
幼い頃から家づくりに憧れ、大学時代には建築学科で古民家のリノベーションに取り組む。老朽化した建物に少し手を加えることで、その価値が一転する面白さを実感し、建物の価値を考えることができるデベロッパー業界を選択。入社後は分譲マンション『リビオ』の開発・販売企画に従事。その後、高級分譲マンションや学生マンションの開発を手掛ける部署を経て、現在は外国人向け高級賃貸住宅事業のプロパティ・マネジメント業務を担当している。
※所属部署・掲載内容は取材当時のものです
半世紀以上続く信頼を守り、既存の価値を活かす。
妥協なき住まいの追求。
人を知る
建物の価値を考える仕事がしたい。
幼い頃の夢が、デベロッパーという選択につながった。
幼い頃から家づくりに強い関心があり、大学では建築学科に進学しました。在学中には古民家や古ビルのリノベーションプロジェクトに携わり、ボロボロだった建物が手を加えることで見違えるように生まれ変わる様子を目の当たりにして。「少しの工夫で建物の価値は大きく変わる」ということに気が付いたんです。
卒業後の進路を考えたとき、建物の細部を設計する仕事よりも、「建物が持つ価値そのものを創造するような仕事がしたい」と思うようになり、デベロッパー業界を選択しました。
そんな中で日鉄興和不動産のインターンシップに参加したのですが、私の考えに対して、しっかりと耳を傾けてくれる社員の方が多い会社でした。私は与えられた仕事をこなすよりも、自分の考えを起点に仕事を作り上げていくほうがモチベーションを感じます。この会社であれば、自分の持ち味を活かしながら違和感なく働いていけると確信し、入社を決めました。
入社してからは、15㎡の学生マンションから300㎡の高級マンションまで、幅広い規模・種類のマンションに関わってきました。現在は外国人向け高級賃貸住宅『ホーマット』のプロパティ・マネジメント業務に従事しています。主なターゲットは、グローバル企業から日本に赴任されている「エクスパッツ」と呼ばれる方々です。
プロパティ・マネジメント業務は多岐に渡りますが、一言でいえば物件の収支責任を担う仕事。賃料と支出のバランスの見極めや、仲介会社や施工会社と連携していかに空室期間を短縮するか、日々試行錯誤を重ねています。
収益性を向上させるための施策を考え、実行することも大切な業務です。たとえば、お客様が退去された後は、物件の魅力を高めるための「バリューアップ工事」と呼ばれる改修をおこなうことがあります。また、入居しているお客様が快適に暮らせるよう、コンシェルジュと連携したサービス改善や、イベントの企画にも力を入れています。
分譲住宅の開発から賃貸住宅のプロパティ・マネジメントへ。異動によって、ガラリと業務領域が変わりましたが、実は働き方そのものは大きく変わっていません。どちらの業務も、「会社を説得した上で予算を獲得し、施策を実行する」というプロセスを経ており、こういった主体的な働き方はデベロッパーのどの部署でも共通していると感じます。

事業を知る
異動半年で、一棟改修工事に挑戦。
独自のルールを読み解きながら、最適解を模索した。
これまでで一番想い出に残っているのは、担当物件の一つ『ホーマットエイボン』の一棟改修プロジェクトです。当社が所有しているホーマットシリーズの物件は、築30年くらいのタイミングで規模の大きな改修をおこなうのですが、本物件は個人オーナーが所有していたこともあり、築38年に至るまで修繕工事のみ。オーナーチェンジを機に、共用部・専有部の仕上げを剥がして、設備・配管も取り替える一棟改修に取り掛かりました。
このプロジェクトは、私が主担当を務め、グループリーダーと部長が上席に立つという少人数体制。現在の部署に異動してまだ半年ほどのタイミングでしたが、主担当として裁量を持って仕事ができたことは、非常にありがたい経験です。
これまで高級分譲マンションの開発に携わってきたこともあり、改修に関するアイディアは多く持っているつもりでした。しかし、外国人向け高級賃貸住宅には、日本人向け住宅にはない独自のルールが存在します。そのルールを理解せずに自分のアイディアを発信しても、長年一緒に事業をしてきたビジネスパートナーから信頼を得られないだろうと感じました。
そこで私は、ビジネスパートナーの協力を得ながら、情報のキャッチアップに努めました。たとえば設計担当の方に参考になりそうな物件を尋ねたり、仲介担当の方にエクスパッツの方々が家探しで重視するポイントをヒアリングしたり。そうやって各社との信頼関係を築きつつ、「自分のアイディアが発信すべき価値あるものかどうか」という判断軸を定めていきました。
日本人向けの高級分譲マンションは3LDK〜4LDKで60㎡~90㎡程度が一般的ですが、外国人向け高級賃貸住宅は同じ間取りでも160㎡〜240㎡が必要とされます。それに、ホームパーティーが日常的におこなわれる文化なので、玄関とリビングだけで50㎡~70㎡も確保されているんです。知れば知るほど、日本人とはライフスタイルや空間の使い方が全く違うことに驚きました。そして、その違いが住宅に落とし込まれ、独自のルールを形づくっているのだと気づきました。

改修だからこそ味わえる面白さ。
既存の活かし方次第で、新築以上の価値が生まれることも。
改修ならではの面白さも味わうことができました。現在のコストや考え方では実現が難しいディティールでも、古い物件にはすでに備わっていることがあります。そうした良い部分を残して改修することで、新築以上の価値が生まれる可能性もあるのです。
たとえば昔のホーマットシリーズの間取りでは、来客時に子供たちが使う家族用のダイニングとリビングに分かれており、その空間をつなぐ両開きの扉があるのですが、その部分は敢えて残しました。今新築するとすれば専有面積を効率化するために、こうした造りは収益性の低い空間とみなされがち。しかし、お客様の中には「この間取りがいい」というニーズもありましたし、今ではほとんど見かけないからこそ一定のニーズがあると判断しました。他にも、今から新たに造ろうとするとコストが高く採用が難しい意匠も、部分的に残しています。
このように、築古物件ならではの魅力があるので、そうした価値を見抜いて活かすことも、今の仕事の醍醐味だと感じています。
未来へ挑め、みらいをつくれ
妥協ではなく、心に響く住まいを。
「これが欲しかった」を形にしたい。
私には「世の中をもっと面白くしたい」という想いがあります。一棟改修工事のように、発想の転換によって価値を創造するプロセスに可能性を感じており、強く惹かれます。
マンションの仕事に携わる中で「絶対にこれが欲しい」という前向きな気持ちではなく、妥協して選ばれているケースもあるのではないかと思うことがありました。
本来、住宅は人生で最も大切な買い物の一つ。だからこそ、妥協ではなく「ここに住めて幸せ」と心から思える選択ができる社会にしていきたいと考えています。そのためには住まう方のニーズに深く迫って、柔軟な発想をすることが必要です。その上で、「本当に欲しいと思っているもの」を形にしたいと思っています。選んでもらえる住まいとは何か。その本質を見極めて、業務に反映させていきたいです。

現場でも大活躍!
「5mm方眼ノート」
5mm方眼ノートです。方眼のサイズがちょうど良く、スケール感がつかみやすいところが気に入っています。物件の見学に行った際は、間取りを書き込んだり、使われ方をメモしたり、現場でも大活躍です。
現在、一級建築士の資格取得を目指しているのですが、その勉強にも欠かせません。コンパクトサイズなので、お昼休みなどの隙間時間にも、さっと取り出して使えるのが便利です。
お客様の信頼を守り続ける姿勢
常にお客様のほうを向いている姿勢です。賃貸住宅のプロパティ・マネジメントは外部に委託する企業が多い中、当社は約60年間にわたり、自社での管理を貫いています。
そして約60年間、同じ関係者の方々と共に事業を築いてきました。事業開始以来、外国人エクスパッツの方々が安心して暮らせる住宅を提供するという姿勢も変わっていません。
これは、いつの時代も社員が「お客様の信頼を守り続けたい」と想いを持ち、そのための努力を惜しまなかったからだと思います。
現在の不動産マーケットは好況ですが、ずっと続くわけではありません。順調な時も厳しい時も、より良くするための努力を続けられる人と、一緒に事業を作り上げていきたいです。
視野を広げてみること
社会人になってから、異なる業界の方々とお仕事をする中で、「世の中には想像以上にいろんな仕事があるんだ」と気づき、視野が広がりました。その視野の広さを学生の頃から持てていたら、自分の考えがもっと深まっていたかもしれません。
幅広い業界の仕事を知っておくことは、将来必ずプラスになります。就職活動はその絶好のタイミング。ぜひ多くの業界に触れてみてください。
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2021.09.01 FUTURE
【企画部長座談会】常識をどんどん覆し、業界をリードしていけるような総合デベロッパーをめざしていく
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2020.09.01 FUTURE
【赤坂・虎ノ門エリア開発】赤坂・虎ノ門100年会議
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2020.09.01 FUTURE
【PROJECT】武蔵浦和 SKY&GARDEN
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2020.09.01 CULTURE
多様な働き方の実現がイノベーションを生み出し、より良い街づくりへとつながっていく
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2020.09.01 HUMAN
困難の連続。それを乗り越えて開発用地を取得できた時の達成感。他では味わえない用地ならではの醍醐味
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2020.09.01 HUMAN
最初の配属時より数倍成長した人材となって、再び釜石の地に立ちたい
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2020.09.01 HUMAN
「復興の一歩先の事業に携わっている」。地域住民の交流や保育の未来に想いを馳せながら一体整備を行っていきたい
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2020.09.01 HUMAN
リスクの低い開発のスキームを応用展開し、地方都市をより良い街にしたい
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2020.09.01 HUMAN
東南アジア各国で不動産プロジェクトに着手し、着実に成功事例を積み上げていきたい


現場でも大活躍!「5mm方眼ノート」
5mm方眼ノートです。方眼のサイズがちょうど良く、スケール感がつかみやすいところが気に入っています。物件の見学に行った際は、間取りを書き込んだり、使われ方をメモしたり、現場でも大活躍です。
現在、一級建築士の資格取得を目指しているのですが、その勉強にも欠かせません。コンパクトサイズなので、お昼休みなどの隙間時間にも、さっと取り出して使えるのが便利です。