「グローバルに活躍できるか」「一緒に働く人とマッチするか」「自分のアイディアを目に見えるものに落とし込めるか」という3つの軸を大切にしていました。就職活動の序盤はコンサル企業のインターンにも参加したのですが、「本当にこれでいいのか?」と100%納得しきれない自分がいて。日鉄興和不動産のインターンシップに参加したことで、街づくりの面白さを知り、本当にやりたかったことが見つかった気がします。
私はコロナ禍前後で街の様子が一変したことをきっかけに、ハードとソフトの両面から街づくりをできる仕事を軸に据えて、デベロッパーを志しました。大学入学前にオープンキャンパスに訪れたとき、ちょうど地域のお祭りが催されていて活気のある雰囲気にワクワクしました。ところが、入学直後にコロナ禍が始まり、あの賑わいが嘘のように街は静まり返ってしまったんです。その光景を目にして、建物をつくるだけでは街の活気を取り戻すことはできないと痛感し、人の活動や文化といったソフトの面も大切だと強く感じるようになりました。
日鉄興和不動産は、デベロッパー業界で初めてインターンシップを受けた会社でした。デベロッパーの仕事についてはネットで調べていたのですが、表向きの情報だけではわからないことも多くて。身をもって仕事を体験して、業界や人とのマッチ度を確かめたいと思ったのがきっかけです。特に人との相性は、直接会ってみないとわからないので、一番重視していましたね。
私は大学1年生の頃からデベロッパーを目指していたため、早い段階から応募しようと決めていました。さらに日鉄興和不動産に勤める先輩から「部署に配属されて社員に帯同しながら仕事を体験できるプログラムがある」と聞き、期待が一気に高まりました。他社のインターンシップはワークショップ中心のなか、実務を体験できるプログラムは珍しく、魅力的に映りました。
ホテル開発を手掛ける部署に配属されました。会議での議論を聞いて、建物の細部まで意思決定が行われていることに驚きつつ、デベロッパーの仕事内容がクリアになりました。また、開業したばかりのホテルを見せていただき、担当社員の方から開発時に工夫した点を伺えたことは貴重な経験でした。成功した点だけでなく、想定どおりにいかなかった点も含めて率直に話してくれたのが心に残っています。
私も同じくホテル開発の部署に配属されたのですが、R.K.さんと仕事内容は少し違って、新しいホテルを計画する仕事を体験しました。他社との会議に参加し、そこであがった課題に対してアイディアを出すワークに取り組みました。自分でスライドを作って部署内の方々に説明する機会もあり、自分が会社で働く姿をリアルに想像できました。部署の方からいただいたフィードバックは本格的で、業界の情報を丁寧に教えていただきました。そうしたやりとりを通して働きやすい職場環境が伝わってきて、志望度がぐっと上がりましたね。
一人の学生に対して、熱量をもって接してくれたよね。私もアイディアをまとめて部署内で発表したのですが、たくさんの質問や意見が飛び交い、徹底的に深堀りしていただいて。一学生の私の発表に、すごく関心を持ってくれていることが伝わりました。あと、社員さんに話を聞くなかで印象的だったのは、仕事をしていて辛いと感じた経験まで包み隠さず教えてくださったことです。
私も社員さんから、デベロッパーならではのお仕事の現実について教えていただきました。たとえば、一つの土地を取得するまでに多くの困難があることや、ときには厳しい言葉をいただくというお話がありましたね。私は難しい局面こそ燃える性格なので、その言葉を聞いて不安になることはなかったです。むしろ視野が広がったというか、社会人としての覚悟や凄みを垣間見た気がしました。
一番印象に残っているのは、タワーマンションの建築現場ですね。関係者の数も建物の規模も想像を超えるスケールで、ただただ圧倒されたのを覚えています。「この会社で働いたら、これだけ多くの人と協働して仕事ができるのか」と衝撃を受けました。ワークショップやインターネットだけでは、どうしても表面的な情報しか得られません。実際に足を運ぶことで、現場ならではの空気感や熱量を肌で感じられたのは貴重な体験でした。他にも複数の物件を見せていただくなかで、社員の皆さんがそれぞれの担当物件について、真剣かつ楽しそうに語っている姿が心に残っています。
私は、体感型マンションギャラリー『リビオライフデザインサロン』が印象に残っています。仮想空間を使った新しい住宅販売のかたちを見て、常識が覆されました。不動産ポータルサイトには「駅徒歩何分」という記載はあるものの、「駅から物件までの道のりに何があるか」は現地に行かないとわかりません。でもリビオライフデザインサロンでは物件までの道のりをVRで体験できるようになっていて、夜の風景まで見ることができるんです。あとは家具配置のシミュレーションができるスペースもあって。今まで想像していたマンションギャラリーのイメージが、ガラリと変わった瞬間でした。
『リビオライフデザインサロン』は、本当に新鮮だったよね。さらに驚いたのは、若手社員の方が『リビオライフデザインサロン』を発案したというエピソード。あとは、ホテルのブランドネームも入社1年目の社員さんの案が採用されたのだとか。実際に若手社員にも大きな裁量権が与えられていて、自分もそんな環境で挑戦したいと思いました。
5日間通して強く感じたのは「この会社は、本当に人と向き合っている」ということです。他社の面接やインターンを受けた際に「人と向き合うこと」を強みとして掲げる会社は多かったのですが、実際に顧客にどう向き合っているか、外からは見えづらいです。だからこそ私は「学生にどれだけ向き合ってくれるか」という視点を大切にしていて、一番学生に向き合ってくれたのが日鉄興和不動産でした。これだけ学生に向き合ってくれる会社だからこそ、顧客にも真剣に向き合っているはずだという思考になりましたね。
R.K.さんの言う通りですね。人と向き合うという精神は、インターンシップ参加者全員に浸透していたと思います。特にDAY1-2の就業体験では、社員の方が自分の想いだけでなく、ステークホルダーの気持ちまで汲み取って良い街をつくろうとしているのが伝わってきました。そうした姿勢が社員一人ひとりに根付いていることを理解できた5日間でした。
国際事業本部で新たなアセットを立ち上げて、今までにない街づくりに取り組むのが夢です。現在、国際事業本部が海外で取り組んでいる住宅、リノベーション、倉庫に加え、人々を楽しませるようなアセットを海外で開発できたら面白いですね。ホテルやショッピングモール、娯楽施設などを組み合わせて、総合的な街づくりに取り組むことに憧れます。
私はエリアマネジメントに興味があります。ソフトとハードを融合して人々を笑顔にする街づくりが、私の大きな目標です。今大学院で研究している次世代モビリティを組み合わせたり、非日常的な空間を作り込んだりして、地域を巻き込んだイベントを企画してみたいですね。
とても満足度が高く、100点満点のインターンシップでした。インターンシップと聞くと、就活生は「選考につながるんだ」「自分の色を見せるぞ」という気持ちが先行してしまうかもしれません。でも、このインターンシップは、働く人や仕事に対する理解を深められるチャンスです。疑問に思ったことはどんどん質問して、何より楽しんでほしいですね。私は知りたいことがたくさんありすぎて、インターンシップ終了後も人事部の方に残ってもらい、1時間以上質問をさせていただきました。こちらが本気で向き合えば、同じくらいの熱量で返してくれる会社だと思います。
インターンシップの選考では、肩の力を抜いて自分らしく臨むことが何より大切です。私自身、面接の場でとても緊張してしまったのですが、人事の方に「着飾らずありのままで来てください」と声をかけていただいて、心が軽くなりました。自然体の自分を見せれば、日鉄興和不動産の人事の方々は必ずその人なりの強みを読み取ってくれます。もし選考を突破できたら、インターンシップはすごく充実した5日間です。まずは楽しんで、いろいろなことを吸収してください。