社会貢献活動・コミュニティ支援

基本的な考え方

持続可能な都市の実現には、社会的、経済的な側面からもアプローチが必要です。社会的、経済的な活力が生まれてこそ、街に対する愛着や誇りが生まれ、地域の価値も育まれるからです。しかし、持続可能な都市はデベロッパーだけでつくることはできません。当社グループは、地域住民の方々や地場企業、自治体など、これまでも多様なステークホルダーとの協働を実践してきました。地域をつなぐ対話と交流を通じたコミュニティへの支援から、持続可能な都市の実現が始まると考えます。また、スポーツの振興や、文化の発展に貢献することも社会的な使命の一つとし、スポーツ団体や文化施設などへ活動支援も行っています。

取組み

地域への貢献

コミュニティの一員として地域を活性化

赤坂地区の「氷川祭」、日本橋地区の「山王祭」や「神田祭」に地元町内会の皆さまと一緒に参加するとともに、本社がある東京・赤坂では、「赤坂青山 美しいまち・マナーのまち」キャンペーンに参加、駅周辺の清掃活動などを行っています。また、東京・日本橋では、「名橋『日本橋』保存会」「日本橋地域ルネッサンス100年計画委員会」に所属し、日本橋橋洗いや箱根駅伝の警備ボランティアに参加、「はな街道」への協賛も行うなど、地域の活性化に取り組んでいます。
日枝神社山王祭
赤坂氷川神社氷川祭
赤坂青山清掃活動
はな街道への協賛

釜石の早期復興と新たな街づくりを支援

2011年4月、「釜石復興タスクフォース」を組成し、7月から9月にかけて釜石市に具体的な復興計画案を提示、12月に釜石市が発表した「復興街づくり基本計画」には、当社の提案が反映されました。その後、釜石市と協議し、日本製鉄の社有地において、2013年3月には、岩手県で集合住宅としては最も竣工の早い復興公営住宅Ⅰ期(54戸)、2015年2月には市内最大規模となるⅡ期(156戸)を整備しました。さらに、こども園・児童館等の一体整備事業(2018年1月竣工)を進め、保育環境の整備という、震災復興のみならず、地方都市の持続的な発展を見据えた課題解決のための支援に取り組みました。
釜石市上中島町復興公営住宅Ⅱ期
上中島こども園

マルシェ開催による東北復興支援

当社は、東日本大震災の継続的な被災地支援と産業復興を目的に、2019年に「東北復興みちのく★マルシェ in 赤坂インターシティAIR」を開催しました。福島県浪江町の「なみえ焼きそば」をはじめ、東北各地のグルメを紹介し、多くの方に東北の魅力を届け、2023年の第3回では「東北とつながる窓」と題し、現地の様子が体感できるVR体験や映像の展示ブースを企画、東北とのつながりを感じられるきっかけを提供する場となりました。さらに2024年の第4回では、三陸わかめや青森県産ニンニクの"つかみ取り"が大好評となり、笑顔あふれるイベントとなりました。
東北復興 みちのく★マルシェ

緑を起点としたまちづくり

「赤坂インターシティAIR」から虎ノ門方面への続く緑道は「港区エリアマネジメント認証制度」に基づく認定を受け「緑道縁日」、「緑道昼飯」、「緑道綱引」といった緑道を活用したさまざまなイベントを開催しています。
ガーデンツアー
緑道縁日
緑道綱引

エリアの魅力を引き出す活動

企業課題解決や地域へのアイデンティティ創出の目線で、さまざまな角度から品川の魅力を発掘し、発信していきます。
SHINAGAWA KARADARe-BOOTWEEK
日本の夏フェス

行政・地元企業との連携によるワーケーションの取組み

当社は、釜石市、株式会社かまいしDMC、株式会社オカムラと共同で、人口減少や産業衰退、環境問題などを課題とする岩手県釜石市にて、企業からの研修の受け入れを中心に、釜石でしかできない研修や体験プログラム「釜石オープン・フィールド・ラボ」を実施しています。市民、事業者、大学、行政が連携し、地域課題を解決する本取組みで、当社は不動産ノウハウの提供・プログラム内容の立案等で参画しています。
2025年8月には釜石市における2拠点目の人材育成施設「NEMARU PORT(ねまるポート)」を新設しました。「NEMARU PORT」は、「釜石オープン・フィールド・ラボ」推進のコア施設として機能し、釜石市を訪れる企業の事業機会創出と釜石の地域創生の相乗効果が期待されています。
NEMARU PORTの特徴
  • 研修プログラムの現場をはじめ、地元の飲食・文化スポットへも、参加者をシームレスにつなぐハブとして機能
  • 一人ひとりが自分にとっての心地よい環境を作り出す「環境行動」を体験し、身につける仕組みを導入
  • 地元産の木材や鉄製品、貝殻などの資源を採用し"釜石らしさ"を意識した空間づくり
釜石オープン・フィールド・ラボ
薪ストーブの煙突熱を利用した熱循環装置
釜石のホタテ、アワビの貝殻を入れ込んだテラゾー壁

地域愛着を育む循環が生まれるコミュニティ形成

当社は、株式会社HITOTOWAと共に、地域愛着(シビックプライド)を育む循環が生まれる新たなコミュニティ形成プログラムを推進しています。2025年より、当社が手掛ける新築分譲マンション「リビオシティ神戸名谷」の建設地である「名谷」を一つのまちとして捉え、地域の愛着形成と入居者満足度を長期的に調査するプロジェクト「名谷TOCOTOプロジェクト」を開始し、「名谷TOKCOTO TALK」や「TOCOTO LAB」などの交流を促進するイベントを多数実施しています。
また、2025年9月に開催した「TOCOTO DAY」では、まちの防災力向上と、世代や属性、行政や企業、地域住民などの垣根を越えた共助や地域愛育成の促進を図り、消防署や警察署、図書館や地域団体、企業などさまざまな団体がワークショップや展示などを行いました。新築分譲マンションが竣工する前から地域と連携を行い、竣工後も地域の変化を調査し続ける長期的なプロジェクトです。
名谷TOKCOTO TALK#2の様子
名谷TOKCOTO TALK#2の様子

MINATOシティハーフマラソンへの協賛

「スポーツを通じた地域共生社会の実現」を目的に2018年12月に港区で初開催された「MINATOシティハーフマラソン」に当社はプラチナスポンサーとして協賛しています。多くの社員がボランティアやランナーとして積極的に参加することを通じて、地域・行政・企業が一体となり、地域の発展・コミュニティの活性化に貢献したいと考えています。
社員参加の集合写真

ダイバーシティ

ダイアログ・ダイバーシティミュージアム「対話の森」への協賛

当社は、企業理念の中で社員・役員共通の価値観・行動規範(Value)として「多様性の受容とチームワーク」を掲げており、多様な人々との対話を通じた社員・役員の意識改革などを目的として、ダイアログ・ダイバーシティミュージアム「対話の森」への協賛を行っています。
ダイアログ・ダイバーシティミュージアム「対話の森」ロゴ
ダイアログ・イン・ザ・ダーク ロゴ

福祉を起点とした新たな文化とエリア価値の創造

当社は、株式会社ヘラルボニーと協業し、建設中物件の仮囲いへのアート設置や、マンション共用部におけるアートコラボレーションなどを実施し、福祉・アート・街づくりを融合させた新たなエリア価値の創出と、持続可能な社会の実現に向けて取り組んでいます。
建設中の分譲マンション「リビオタワー品川」の仮囲いをアートミュージアムとしてラッピング
各作品、作家の説明とQRコード
低い位置の視点から作品を楽しめる覗き穴

スポーツ・文化支援

スポーツの振興や文化の発展に寄与する活動

当社は、スポーツの振興にも積極的に取り組んでいます。ラグビーチーム「日本製鉄釜石シーウェイブス」とバレーボールチーム「日本製鉄堺ブレイザーズ」のスポンサーとして、両チームの活動をサポート。また、文化の発展に貢献することも社会的な使命の一つと考え、「日本製鉄紀尾井ホール」および「日本フィルハーモニー交響楽団」「NHK交響楽団」の活動支援を行っています。
日本製鉄釜石シーウェイブス
日本製鉄堺ブレイザーズ
日本製鉄紀尾井ホール
日本フィルハーモニー交響楽団(Photo:三浦興一)
NHK交響楽団