CROSSTALK
座談会
都市と地方の双方で事業を展開してきたからこそ、
他社とは違う視点で、街づくりができるのだと思う。
  • S.M. 東京理科大学 経営学部
  • M.K. 早稲田大学 創造理工学部
#01

愛着が湧く街をつくりたい。
誰かを笑顔にできる
仕事がしたい。

  • ― お二人が就職活動の軸にしていたことを聞かせてください。

  • M.K.

    大学では防災系を中心に街づくりの研究を行っており、災害発生時の共助を促進するためにも、普段から地域住民のコミュニティ形成を促していくことが欠かせないと考えてきました。また、過去に引越しをした経験から、住む街に愛着が持てることは、暮らしの満足度を高めるうえでの重要な要素になるとも感じており、「愛着の湧く街の提供や、コミュニティの形成に携われる仕事」として、デベロッパーを第一志望群としていました。

  • S.M.

    私の軸は、「チーム一丸となって人々にプラスの影響を与えられること」でした。長年チアリーディングをやっており、仲間とともに一つの目標に向かって励むことで、誰かを笑顔にできることにやりがいを感じてきたからです。そして、この観点からさまざまな業界を見ていくうちに、多くの関係者を巻き込みながら、街という大きな舞台をつくりあげていくデベロッパーの仕事に興味を持つようになりました。

  • ― 日鉄興和不動産のインターンシップに応募したのはどのような動機からですか?

  • S.M.

    きっかけは少し変わっているんですが(笑)。デベロッパー業界を見はじめた頃、横浜のみなとみらいを歩いていると、53街区に建設中のビルが目に入り、看板に記された社名から日鉄興和不動産を知りました。そこからインターネットで検索し、街づくりへの想いに共感。「こだわり抜く」開発を実際にこの目で確かめたいと思ったんです。また、建設関係の仕事をしている父から、「日鉄興和不動産は温厚な方が多く、役割や立場に関わらず、一つのチームとして仕事をしている」と聞き、ますます興味が湧いてきて。会社の雰囲気や働く人についても、より深く知りたいな、と感じました。

  • M.K.

    私が応募したのも、人や街と真摯に向き合い、「こだわり抜く」という姿勢に惹かれたことが理由でした。そしてエントリー後に視聴した会社説明動画やグループワーク選考では、社員の皆さんがいきいきと輝いているのが印象に残りました。過去に携わった事業への想いや裏話などを楽しそうに話す姿からは、仕事に対する想いややりがいが伝わってきましたし、社員さん同士の仲良さそうな様子からは、風通しのいい社風を感じましたね。

#02

先端技術を採り入れた
これまでにない商品企画に
マンションの概念を覆された。

  • ― 5Daysインターンシップで配属されたのは住宅事業関係の部署でしたね。

  • M.K.

    はい。私はマンション開発の川上にあたる用地取得の部署で、これから購入が予定されている横浜市鶴見区の用地視察や、購入金額の算定などを経験させてもらいました。用地視察の際は、新入社員に説明をするように周辺の街の見方を基礎から丁寧に教えていただいて、とても勉強になりました。

  • S.M.

    私はマンションの開発推進をする部署で、南砂町の建設現場などを見学したほか、ターゲットの選定をはじめとする一連の商品企画を体験させていただきました。

  • ― 周囲とのコミュニケーションで印象に残ったことは?

  • M.K.

    最も驚いたのは、社員さんの知識量の豊富さです。私が“一つ”質問をすると“十”返してくださるところが本当に凄いな、と。日頃から担当業務について深く考え、見識を広げる努力をされているのを感じましたね。

  • S.M.

    私が印象に残っているのは、マンションの建設現場を見に行った際、社員さんが呟いてらっしゃった「早く完成してほしいな」という言葉です。マンションの商品企画では、ターゲットの選定からコンセプト、戸数、設計、付帯サービスの内容など、検討すべきことが多数あり、試行錯誤の連続です。竣工までには相応の年月を要しますし、一人でつくれるものでもありません。だからこそ、「完成した姿を早く見たい」という言葉には、ここにいたるまでの苦労や物件に対する想いの強さがこもっているように感じたんです。

  • M.K.

    用地の仕事も同じように大変で。「千の土地があっても案件化できるのは三つしかない」と言われるほど、地道で根気のいる仕事ですが、苦労をはねのけながら一つでも多くの土地を取得するために努力を重ねている、皆さんの熱心な仕事ぶりが心に響きました。

  • S.M.

    そうした意欲の源泉にあるのは、日鉄興和不動産の職場環境。年次の浅いうちから仕事を任され、自分の意見やアイデアを反映した開発ができることなのではないでしょうか。たとえば、私についてくれた社員さんは入社3年目だったのですが、「南砂町のマンションのロビーに、業界ではじめてAIによる音楽システムを導入することにした」と仰っていました。また、共用部のリモートワーク室には、「COMORE BIZ(コモレビズ)」という働く人のストレスを軽減できる空間緑化を採用するなど、先進の工夫が随所に施されていて。マンション開発というものの概念を良い意味で覆されました。

  • M.K.

    なるほど。マンションにリモートワーク室をつくるというのは、時代の変化に適応した配慮だな、と感じますね。

#03

自分の強みを客観的に
分析できるのも、
インターンシップのメリット。

  • ― LIVE中継で行われた九州の街づくり見学の感想は?

  • M.K.

    第一に感じたのは、現地に行けない私たちに対して、できる限りリアルな情報を伝えようとしてくださっているな、ということです。もし画像や映像だけなら、想像しにくい部分があったかもしれませんが、LIVE中継だったことで直接その場でお話を伺えているような臨場感があり、満足度も高かったですね。また、街づくりの面で特に印象に残っているのは、住宅地の開発で地域住民主体のコミュニティ形成をサポートする取り組みがなされていた点です。これは私が大学での研究で重視してきたテーマでしたから、まさに我が意を得た思いがしましたし、入社したら私も是非この取り組みに挑みたいと考えています。

  • S.M.

    私の場合、他社のインターンシップでは都市開発しか学べなかったこともあり、日鉄興和不動産で九州の事例を伺って、街づくりとはこんなにも奥深いものなのか、と思いました。地方は都市部より地元に愛着を持った人が多い一方で、人口減少や街の過疎化といった社会問題に直面しているわけですが、日鉄興和不動産は地域と一体になりながら、長期的な視点でこうした問題に向き合っていました。たとえば、M.K.さんのお話に出たように地域住民のコミュニティ形成をお手伝いしたり、街の美観を長く維持するためのガイドラインを設けたりと、私にとっても心に残るものでした。そしてまた、このように地方に寄り添った開発を全国各地で行ってきたからこそ、都市部においても他社とは異なる視点で、人々に喜ばれ、愛される街づくりができるのだろうと思いました。

  • M.K.

    その他、日鉄興和不動産は、暮らしやすい街を実現するために、道路の形状変更や電柱の地中化などが必要だと判断した場合には、行政の方々にもしっかりと想いを伝え、粘り強く交渉されているというお話もあって。ここまでの努力をするデベロッパーは稀有なのではないかと、とも感じました。

  • ― 五日間を通じて自分自身にどんなプラスがあったと感じますか?

  • S.M.

    多くの方の協力を得ながら、住む人を笑顔にするような街づくりができるデベロッパーは、まさに私の就職活動の軸にマッチした仕事だと実感できたことがプラスでした。物件の完成までに何年もの期間を要する事業特性にも、団体スポーツで養った根気強さや困難に負けない精神力が活かせるはずだと確信し、インターンシップ後の就職活動にも熱が入りました。

  • M.K.

    私は4日目、5日目のワークショップやインターンシップ総括を通じて、自分の個性や強みを客観的に見つめ直せたのも良かったです。全国から優秀な学生が集まっていた席で、他のメンバーに私の長所を分析・評価してもらえたことが、とても嬉しく、励みになって。その後の就職活動で常に自信を持っていられたのも、このインターンシップのおかげです。

  • S.M.

    その点は私も同じですね。この会社のインターンシップに来ていた学生は本当にレベルが高く、ワークショップなどでは非常に刺激を受けました。ただ優秀と言っても、決して我が強いわけではなく、周囲の意見を肯定したうえで、それに付け加えられるアイデアを述べようとする人が多く、大変スムーズに気持ちよくグループワークを進めることができました。そして社員の皆さんも、私たちの質問にいつも快く応じてくださるなど、本当に親切で。インターンシップ前に父から聞いていた「人の温かさ」を体感し、ここならば安心して働けると思いました。