教えて!日鉄興和不動産の働き方
教えて!日鉄興和不動産の働き方
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内定者の多くが日鉄興和不動産での
「働き方」に魅力を感じていました。
どうしたら就活生に伝えられるかを考え、
自分達が感じていた魅力を体現されている
社員さんの働き方に着目したインタビューを通して、
就活生の皆さんに伝えていこうと考えました。
日鉄興和不動産の「働き方」の魅力を探しながら、
自分が働く姿をイメージしてみてください!

気になる社員さんを選んでみよう! 気になる社員さんを選んでみよう!

内定者レポーター 内定者レポーター

内定者レポーター
内定者レポーター
  • 1. 明石 良太Ryota Akashi
  • 2. 松村 萌音Mone Matsumura
  • 3. 大堀 詠望Eimi Ohori
  • 4. 横山 司Tsukasa Yokoyama
白木 智洋
白木 智洋
白木 智洋
住宅事業本部
事業創造部 商品企画グループ 兼
用地部 情報開発第二グループ
白木 智洋 Tomohiro Shiroki
PROFILE PROFILE
2017年入社。入社以前から希望していた住宅事業本部の用地部に1年目から配属。入社3年目に商品企画に自ら手を挙げ、携わった事を機に商品企画に興味を抱き、4年目から本格的に用地部と商品企画部を兼務し始める。現在は事業創造部の商品企画グループを主として、用地部を兼務する。用地部と商品企画の兼務という、前例の無い働き方をするなかで、自らキャリアを切り拓いている。
REASON
「自ら手を挙げて事業部の垣根を越えて横断的な働き方ができる」という日鉄興和不動産ならではの魅力を多くの学生さんに伝えていきたいと考えていました。この想いを踏まえたうえで、内定者レポーターの明石が職務体験型インターンシップに参加した際に、用地部でありながらも自ら手を挙げて商品企画部を兼務し、自身の手で新しい商品を世のなかに提供し、また同期で『リビオ』のリブランディングにも挑戦されている白木さんはまさに上記の魅力を体現されている社員さんであると思ったからです。
ある1週間のスケジュール
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right
月 火 水 木 金 土 日
08:00
08:30
出社
出社
出社
出社
出社
09:00
ワークショップ
社内打ち合わせ
(事業創造部連絡会)
作業
社内打ち合わせ
(用地部連絡会)
作業
09:30
商品企画相談
(社内用地部から)
10:00
社内打ち合わせ
作業
社外打ち合わせ
(商品企画関連)
用地部ブレスト会
社内打ち合わせ
(状況報告)
買い物
10:30
社内打ち合わせ
(後輩と1on1)
パーソナル
トレーニング
11:00
社内打ち合わせ
(後輩と1on1)
作業
社内定例会議
(商品企画グループ)
11:30
作業
社内打ち合わせ
(用地関連)
12:00
昼食
昼食
ブランディング
若手MTG
社内打ち合わせ
(商品企画~
販売統括MTG)
昼食
レンタカーで横浜
12:30
13:00
社内会議
社外打ち合わせ
(用地関連)
ブランディング
顧客調査
ブランディング
社内・社外定例
ワークショップ
本屋散策
13:30
作業
読書専用カフェ
カフェで作業
(自己研鑽系)
14:00
作業
社外打ち合わせ
(新商品関連)
社外打ち合わせ
(新商品関連)
社外定例会議
14:30
15:00
社外打ち合わせ
(MaaS関連)
ワークショップ
社外打ち合わせ
(MaaS関連)
社外打ち合わせ
(新商品関連)
移動
15:30
お客様往訪
16:00
作業
作業
作業
用地購入案件相談
家で作業
(自己研鑽系)
16:30
用地関連業務
(新規検討など)
若手勉強会
移動
17:00
社外定例会議
(ブランディング
関連)
作業
自宅で作業
17:30
社内打ち合わせ
(用地部連絡会)
退社〜自宅で作業
(直近の会議などの
情報整理、
戦略構築)
18:00
社外定例
18:30
退社
19:00
19:30
退社
20:00
退社
吉川 昇日
吉川 昇日
吉川 昇日
住宅事業本部
販売統括部 兼 事業創造部 商品企画グループ
吉川 昇日 Shouhi Yoshikawa
PROFILE PROFILE
2018年入社。入社後は住宅事業本部開発第一部において、開発から販売の業務を担った後、4年目から現部署にて住宅の販売統括業務と商品企画の業務を担当。商品企画では、「株式会社SAGOJO」とともに『TENJIKU(テンジク)』のサービスを開始。その他さまざまな新規サービスの検討を行う。
REASON
日鉄興和不動産の魅力の一つに、「自分で1から考えたサービスやプロジェクトを自ら実行に移すことができる」という裁量権の大きさがあります。自ら住宅の新たなサービスを考え、形にしている吉川さんは、まさにその魅力を体現していらっしゃる社員の方です。吉川さんのお話を通して、日鉄興和不動産の個人の想いを自由に実現できる環境を就活生の皆さんに感じていただければと思います。
ある1週間のスケジュール
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right
月 火 水 木 金 土 日
08:00
08:30
出社
出社
出社
出社
出社
09:00
作業
社内打ち合わせ
(事業創造部連絡会)
作業
作業
作業
TENJIKUの
お手伝い
09:30
社内打ち合わせ
(販売統括部チーム)
社内打ち合わせ
(販売統括部チーム)
10:00
作業
10:30
作業
11:00
作業
社外打ち合わせ
(広告代理店)
社内打ち合わせ
(商品企画グループ)
11:30
12:00
昼食
移動〜下北沢で昼食
チーム内ランチ会
昼食
昼食
12:30
13:00
販売定例会議
作業
社外打ち合わせ
(コクリバ)
社内打ち合わせ
(販売統括部全体)
料理教室
13:30
下北沢PJ
現地打ち合わせ
14:00
作業
作業
作業
14:30
移動〜作業
15:00
社内打ち合わせ
(販売統括部全体)
15:30
16:00
販売定例会議
社外打ち合わせ
(販売代理店)
作業
16:30
17:00
作業
社内打ち合わせ
(開発推進部)
社外打ち合わせ
(SAGOJO)
17:30
作業
友人と夕食
18:00
退社
退社
退社
退社
18:30
退社
19:00
19:30
20:00
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name
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開発企画本部
開発企画部 開発営業第二グループ
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PROFILE PROFILE
2009年入社。住宅部門にてマンション建て替えの開発業務や再開発された物件の販売企画業務に携わった後、自社用地での開発業務を担当し、『リビオ』シリーズや『ワンズシステム』の商品企画に注力。2017年より現部署にて再開発や大規模開発の推進業務(権利者調整や行政調整など)を担う。
REASON
日鉄興和不動産は「再開発を通じた住民・行政・関係会社との協働の姿勢」を貫くのが魅力の一つです。再開発は自分達だけでなく土地をもつ地権者さんと一緒に取り組むからこそ、街や住民の未来を考え抜いたものであるべきです。そんな熱い想いを秘めて進められる日鉄興和不動産の再開発の様子を少しでも就活生の皆さんにご紹介できればと、実際に再開発を担当されている中村さんにお話を伺いました。
ある1週間のスケジュール
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月 火 水 木 金 土 日
08:00
出社
サイクリング
ゴルフ練習
08:30
出社
プロジェクト
連絡会議
出社
外出先へ移動
09:00
作業
作業
09:30
作業
外出先へ移動
10:00
JV会議
行政往訪
コンサル会議
権利者さんとの
個別面談
10:30
社内打ち合わせ
(週次定例のFB)
11:00
移動
11:30
プロジェクト
連絡会議
作業
昼食
12:00
昼食
昼食
昼食
12:30
昼食
移動
13:00
社内打ち合わせ
社内打ち合わせ
(新規情報共有)
設計・都市計画
分科会
作業
事務局会議
妻と街歩き
13:30
14:00
作業
開発企画本部
ブレスト会
移動
14:30
15:00
社内打ち合わせ
(開発企画本部)
理事会
移動
事務局分科会
15:30
16:00
社内打ち合わせ
(上司に報告・相談)
作業
実査グループ会議
作業
16:30
社内打ち合わせ
(後輩のTODO確認)
17:00
設計・都市計画
定例
再開発の流れ
社外打ち合わせ
(ゼネコン)
作業
妻と買い出し
17:30
社内打ち合わせ
(後輩のTODO確認)
移動
18:00
権利者説明会
18:30
退社
退社
19:00
退社
退社
19:30
関係者慰労会
20:00
次週の準備
居村 翔太
居村 翔太
居村 翔太
企業不動産開発本部
不動産開発企画部 室蘭事業所
居村 翔太 SHOTA IMURA
PROFILE PROFILE
2016年入社。企業不動産開発本部にて企業不動産売買の仲介やコンサル業務に2年半ほど携わった。その後2018年から室蘭にて『MORUE(モルエ)中島』の管理運営や製鉄所の跡地を活用した宅地分譲事業、中島地区の再開発事業と、地方開発の多岐にわたる業務をその最前線で担う。
REASON
日鉄興和不動産は「製鉄所跡地を中心とした地方における開発」が魅力の一つです。地方での開発は都市部での開発と異なり、行政、住民の方との距離の近さや、街の将来を見据える幅広い視野をもって事業に取り組む必要があります。そんな地方開発を最前線で担当されている居村さんのお話を通じて、普段なかなか知ることができない地方開発の魅力や意義を就活生の皆さんにご紹介したいと思います。
ある1週間のスケジュール
left
right
月 火 水 木 金 土 日
08:00
ゴルフ
08:30
出社
出社
出社
外出先へ移動
09:00
作業
社外定例会議
(室蘭)
作業
(資料作成)
札幌へ移動
09:30
実査
10:00
社内打ち合わせ
作業
(契約書確認)
10:30
社内定例会議
(企業不動産
開発本部)
移動
社外打ち合わせ
(MaaS実証実験)
11:00
実査
物件(店舗)視察
11:30
作業
(契約書作成)
作業
12:00
昼食
会社で昼食
出張先で昼食
同僚と昼食
12:30
昼食
13:00
作業
社外打ち合わせ
(広告代理店)
作業
社外打ち合わせ
(設計会社)
13:30
作業
室蘭事業所定例会議
社外打ち合わせ
(テナントリーシング)
14:00
社外打ち合わせ
(用途変更)
日鉄コミュニティ
定例会議
MORUE
テナント会
作業
(稟議書作成)
資格勉強
〈自己研鑽〉
14:30
MORUE定例会議
15:00
社外打ち合わせ
(広告代理店)
役所調査
社外打ち合わせ
(新規テナント)
15:30
16:00
室蘭製鉄所と
再開発・
宅地ブレスト会
リビオ会
新規テナント
OPEN挨拶
16:30
17:00
作業
(提案資料作成)
社内打ち合わせ
(室蘭事業所所長)
作業
(資料作成)
社員訪問会
17:30
札幌から直帰
18:00
関係先と宴席
退社〜自宅で作業
(稟議書作成)
退社
社内懇親会
18:30
19:00
19:30
20:00
内定者レポーター
close
用地関連業務(新規検討など)
16:30
用地関連業務
(新規検討など)
地主さんや街の不動産屋、仲介業者から得た情報のなかから購入できそうな土地の検討。取得済み物件の管理。
内定者インタビュー
明石
用地関連業務での新規検討・既存物件の管理とは具体的に何をされているのでしょうか?
白木さん
用地部の仕事は3つのフェーズに分かれています。
①土地の情報収集(地主さんや街の不動産屋や仲介業者)
②集めた情報を検討したうえで、社内で土地を購入する許可をいただくための社内調整
③3つ目のフェーズは日鉄興和不動産で土地を買う特徴でもあるのですが、長期的に土地を保有できる土地の買い方が可能なので、買う土地に既に建てられている物件の管理(あくまで購入した土地の面倒をみるというイメージ)まで用地部で行っています。
新規検討は①②に、既存物件の管理は③の内容にあたります。
明石
各フェーズによって部隊が分けられているイメージだったのですが、土地の情報収集から契約までのすべてのフェーズに1人で携わっているのですか?
白木さん
勿論、業務のなかで上司に確認してもらったり、他の部署の人につないでもらったりということはあるので、全部を一人でこなしているわけではないです。ですが、土地の情報取得から契約、決済。資金実行の電話までをも自分で行っています。ときには、実際に電話して10分後に数億円振り込まれるということもありますね(笑)。
明石
1つの土地に対して携わる幅が広いなかで、用地部のみに所属していた際は、検討している土地をどれくらい取り扱っていたのですか?
白木さん
だいたい10本くらいです。ただ各土地によってフェーズも購入する相手も異なるので、うまくプロジェクトマネジメントしながら、10本程の土地を候補に入れて、同時並行で検討を進めています。
Point
土地を買えるか買えないか、まさに0か100の世界である責任の大きな仕事を、1人の社員さんに任せるという企業風土、それによって広がる仕事の幅の広さに僕自身も驚きました。用地部の仕事はとても泥臭く、地道な努力が非常に求められますが、「白木さんだからこそ」が顕著に現れる業務でとても魅力的なお仕事だなと感じました。
社外打ち合わせ(新商品関連)
14:00
社外打ち合わせ
(新商品関連)
入社3年目から携わり始め、4年目から正式に兼務されている商品企画においてどんな業務を行っているのか、1つのプロジェクトに置いての業務の進め方と意志決定に着目してお話を伺いました。
内定者インタビュー
明石
新商品関連の社外打ち合わせの具体的な仕事内容を教えてください。
白木さん
『コクリバ』というプロジェクトについて打ち合わせを行います。このプロジェクトについて分かり易く説明すると、大手企業やベンチャー企業と日鉄興和不動産で新しい商品を共創しましょうというものです。プロジェクト立ち上げの背景には、メーカーさんが新しく商品を開発した際に、その商品を実際に消費者さんに利用していただいて、声を聞ける場所が限られているという実情があります。そこに目をつけて、日鉄興和不動産が建てたマンションを実証実験の場として提供しているのです。商品の導入だけでなく、新しく一緒に商品の開発をしています。
明石
何社くらいと共に展開しているのですか?
白木さん
現状では、大手企業もあれば創業したてのベンチャー企業5・6社とプロジェクトを進めています。そのため、新しい商品を5・6個同時並行で創っています。
明石
この協業相手の企業さんを選ぶ際も、白木さんが主体的に外部から自分で見つけてきて、社内に通しているのですか?
白木さん
『コクリバ』(実証実験の場)が社外に向けて展開しているという事もあり、企業側から声をかけて下さる場合もあります。ただプロジェクト内容によっては自分から企業を見つけてお声がけしたり、どちらのケースもあります。
Point
日鉄興和不動産には、まだこの世に生み出されていない商品を、自身の手で生み出していける可能性が大いにあるのだと感じました。また、兼務という形にも関わらず、白木さん自身5・6個のプロジェクトに携わられているという話から、1人の社員さんを信頼し、任せて下さる環境を改めて実感しました。
社外打ち合わせ(MaaS関連)
15:00
社外打ち合わせ
(MaaS関連)
火曜日の「社外打ち合わせ」でテーマとなっている商品企画のなかでも、特に白木さんが興味を抱き注力されている「MaaS関連」の新規商品企画に関してご紹介します。
内定者インタビュー
明石
新商品関連のなかでも特にMaaSに注力されていると仰っていましたが、どんな点に興味を持っているのでしょうか?
白木さん
まず私は事業に携わるうえで、可能性を感じるかどうか、この商品が世に出る事で未来の世界がものすごく変化するのではないかといった視点を大切にしています。そこで、自動運転が実装された社会がどうなるのかを想像していくと、すごく可能性を感じました。そのような経緯から、MaaSという切り口で携わりたいと思い、今に至ります。
明石
実際に現段階では、MaaS関連業務においてどんな事をされているのですか?
白木さん
現段階では、既に特定の企業さんと協業していて、『Smart Class(スマートクラス)』、通称『スマクラ』という移動するモデルルームをサービスとして提供し、運用しています。また、それらをより良くしていくための改善案、これからどう使っていくか、別の領域にも広げていくにはどういった仕組みをつくっていったらいいのかということの検討も行っています。その他にも、プロジェクトを進めるにあたって1番のボトルネックとなっている法規制を変更していただくための行政への交渉にも取り組んでいます。
明石
法規制の変更にまで取り組むとなると、相当の時間と費用を要すると思うのですが、このプロジェクトはどれくらいの人数規模で取り組まれていて、そのなかでの白木さんはどんな役割を担っているのでしょうか?
白木さん
自分と上司の2人で事業に取り組んでいます。少数精鋭だからこそ、自身の想いを業務に反映しやすいですし、責任感がとても大きいのでやりがいを日々感じながら業務に取り組めています。
明石
この人数規模で業務を任せてもらえる事で、若手のうちから大きく成長できそうですね!
Point
日鉄興和不動産には自分が取り組んでみたいと思った業務に手を挙げて飛び込んでいけるだけでなく、業務の大部分を任せてくれるからこそ自身の想いを反映しやすい環境が 整っているという点が顕著に現れています!
ブランディング社内・社外定例
13:00
ブランディング
社内・社外定例
日鉄興和不動産の自社ブランドである『リビオ』のリブランディングにも同期と共に挑戦されている白木さんに、この業務の内容と、用地でも商品企画でもないのに、なぜリブランディングにも携われるのかに関して伺いました。
内定者インタビュー
明石
ブランディングの業務はどれくらいの人数規模でどんな業務を行っていますか?
白木さん
ブランディングに関しては、有志のメンバーが集まって行っていて、たまたま自分の同期(当時入社4年目)が手を挙げていて、2020年の4月から同期中心で行っています。内容としては、「『リビオ』ってどんな特徴があって、どんなものなのか」という、ブランディングをやるうえで一番の基礎を、社内で整理整頓していました。今年度からは自分が中心となって、整理整頓した抽象的な考えを具体化して社外に発信していく作業や、5年後10年後にどういうブランドをめざしていくのかという、全体計画統括に取り組んできました。
明石
僕もこのお話をはじめて伺ったときに、会社の一大事業を入社4年目の社員さんたちが取り組まれている事実に驚きました。ブランディングの業務は有志主体と仰っていましたが、どこの事業部主体で動いているのですか?
白木さん
事業部統括はないけれど、関係が濃いのは販売統括部です。というのも、社内に「PT」という、自分の部署と関係のない仕事を横断的に行うプロジェクトが何個か立ち上がっていて、最初はその1つとして取り組んでいました。ですが、事業の推進力を強化するために、全社での取り組みとして現在は進めています。
明石
同期の社員さん以外にも、携わられている方はいらっしゃるのですか?
白木さん
一応、アドバイスを下さったり一緒に会議に参加して下さる上司の方もいますが、ほとんど私や同期に一任されています。そもそも、これまでに社内でブランディングに携わった人がいなかったので、手探り状態で始めていて、とにかく自分でブランディングの勉強(市販に売られている本も大半は読破して、すぐに現場でアウトプットすること、の繰り返し)に励んで食らいついていきました。
明石
社外定例では、どういう関係者と仕事をするのですか?
白木さん
ロゴの整備やコピーライティング、ブランドの大枠の進め方を共に考えて伴走してくれるパートナー企業と共に仕事をしています。その企業は、当社でははじめての取引先であったのですが、パートナー企業選定コンペの際の提案力に魅了され、選ばせていただきました。はじめての取引という事もあり社内でさまざまな意見が出ましたが、最終的には私たちの「一緒にやりたい思い」を汲んでもらい、社内の理解を得ました。
Point
このお話からも、会社の一大事業である『リビオ』のリブランディングに、若手が自ら手を挙げ任せてもらえる日鉄興和不動産の環境の素晴らしさを感じられました。またそれと共に、つねに貪欲に学び続ける事が自分の想いの実現につながるのだと、白木さんから学ぶことが出来ました。
自宅で作業
17:00
自宅で作業
数多くのプロジェクトに横断的に携わる白木さんは、作業時間に何をしているのか。また、作業するにあたって意識している事を伺ってみました。
内定者インタビュー
明石
スケジュールのなかに多くある「作業時間」において、何を意識しながらどんな事に取り組んでいるのか教えて下さい。
白木さん
実際のところ、日中はほぼ打ち合わせで埋まってしまいます。ですので、自分の考えを社内で通すための資料づくりであったり、幅広いプロジェクトに携わっているので合間の時間でつねに頭の整理(今後の課題や課題をクリアするための施策の検討)をしています。また、私自身特別クリエイティブなわけでもないので、世のなかに転がっている色んな分野の新しい情報をインプットする事を心掛けています。
明石
業務以外にも更に新しい情報をインプットすると余計パンクしてしまいそうな気がするのですが、どういった目的意識を持ってインプットを心掛けているのですか?
白木さん
逆に、やっている業務だけで頭がいっぱいになってしまうと、既存のアプローチ方法でしか物事が見れなくなってしまって、新しい発想が出てこなくなってしまいます。だからこそ、敢えて業務と全く関係ない分野に充てる時間をつくっています。
明石
この時間を意図的に設けることで感じられた、業務への良い影響は何かありますか?
白木さん
色んな分野に足を踏み入れる事で、社外での新しいつながりを生むことができて、このつながりのなかで学んだ事を、社内での仕事にすべて落とし込んだりできるようになりました。また、今までにない発想を自分が携わる業務に落とし込んだことで、思考の手札が圧倒的に増えている事を実感していますし、だからこそ幅広い業務に携われています。
Point
横断的という言葉では収まらない程の業務を同時並行で進めている、白木さんの仕事における時間の使い方をイメージ出来ました。また、アンテナを張り続ける事がどんな影響をもたらしてくれるのか、白木さんのお話から充分に知ることができたと思います。僕も行動に移して、白木さんの背中を追いたいと強く思えたお話でした。
下北沢PJ現地打ち合わせ
13:30
下北沢PJ
現地打ち合わせ
販売予定のマンションの現場で、販売会社と打ち合わせ。実際に現地を見て、販売会社と販売の戦略を考える。
内定者インタビュー
松村
販売統括業務において、実際に現地に出向くことにはどのような意味があるのですか?
吉川さん
販売代理店からの情報を元に実際にその場に赴いて分かることも沢山あります。図面だけでは分からない、光の入り方や収納のサイズ感を実際に確認することで、その住戸がなぜ売れないのか、などが分かることもあります。その場合は、方針を改めて家具を入れて良いところを伸ばしたり、悪いところをカバーする施策をとります。また、実際にお客様と接している営業担当の方にも話を聞いて、改善できることはすぐに実行しています。
松村
現地感も大切にしながら、お客様や販売代理店などのさまざまな方の意見も踏まえて工夫をされているのですね。
現地に赴くこと以外にも大切にしていることはありますか?
吉川さん
マーケットを広い目で見ておくことですね。たとえば、販売しているマンションの同じ沿線で他のエリアのマーケットが活性化することによって値上がりした場合、お客様が流れてくる可能性があります。物件周辺だけではなく、中広域のマーケットまで目を配ることが大切です。
Point
販売統括業務においては、マーケットを捉える“広い”視点と現地を大切にする“近い”視点、どちらも重要であることが分かりました。
社内打ち合わせ(開発推進部)
17:00
社内打ち合わせ
(開発推進部)
開発推進部との打ち合わせ。開発段階から、周辺のマーケットなどの情報を共有し、すり合わせる。
内定者インタビュー
松村
開発推進部とはどの段階からどのように関わっているのですか?
吉川さん
コンセプトを決める段階から、販売統括部も関わっていきます。開発推進部が考えた商品企画に対して、周りのマーケットや最近のトレンドを踏まえて情報を共有していきます。たとえば、床暖房やエアコンなどの設備仕様等、他の分譲マンションと比較し、予算を考慮しながら何がお客様に求められているか検討していきます。
松村
かなり初期段階から一緒に進めているのですね。
日鉄興和不動産では数年前まで一つの部署で開発から販売まで一気通貫で行っていましたが、現在は開発と販売の部署が分かれていますね。メリット、デメリットは何ですか?
吉川さん
専門知識がそれぞれ蓄積されて、開発、販売に分かれて情報伝達がしやすくなりました。一方で、一つのプロジェクトに携わる部署が増えたため、それぞれの部署に連絡をとらなくてはいけなくなり、コミュニケーションの難しさも感じます。そのため、各関係者との情報共有や全体のスケジュールのすり合わせを行い、円滑なプロジェクト進行を意識しています。
Point
マーケットインで商品が実現するように、開発推進部と協力してコンセプト決定から携わるなど、社内においてもコミュニケーションを密にとるように工夫していることが分かりました。
社外打ち合わせ(コクリバ)
13:00
社外打ち合わせ
(コクリバ)
IT関連の企業、新たなサービスを導入するマンションの社内担当者との打ち合わせ。最先端の技術をマンションに取り入れるにあたり、マンションに必要なもの、費用などをブレスト。
内定者インタビュー
松村
『コクリバ』とは何ですか?
吉川さん
日鉄興和不動産のマンションを実証実験の場として、最先端の技術を取り入れることで、マンションの商品サービスにつなげていこうという仕組みです。新たなアイデアに対して、部署間を跨いで、チームアップして取り組んでいます。
松村
最初のアイデアはどのような過程で形になっていくのですか?
吉川さん
先に「こんなアイデアを実現したい」という想いからそれに合う企業を探すこともあれば、「こんな技術をマンションに取り入れたい」と技術先行でアイデアが生まれる場合もあります。
松村
アイデアを形にする仕組みがあるからこそ、新しいチャレンジが生まれやすい環境ができているのですね。
最先端の技術を持つ企業はどのように見つけてくるのですか?
吉川さん
営業がくる場合もありますが、気になった企業には自分から電話をかけています。そこから話を聞いて、新たなサービスにつながっていく場合もあります。最近では、最先端の映像技術で映像コンテンツを制作する会社と打ち合わせをしたり、通信会社さんとロボットをマンションに取り入れることができないかと考えたりしています。
Point
「最近は特に、新しいチャレンジがしやすい環境になってきている」とお話しされていたのが印象的でした。積極的にアイデアを出して形にしていくことができる仕組みがあるからこそ、チャレンジしやすい環境が実現できるのだと感じました。
社外打ち合わせ(SAGOJO)
17:00
社外打ち合わせ
(SAGOJO)
株式会社SAGOJOとサービスについての打ち合わせ。お客様の反応を見ながら、分析。サイトの改善、イベントの企画など、サービス利用者を増やすための施策を練る。
内定者インタビュー
松村
株式会社SAGOJOと行っている新サービスとはどんなものですか?
吉川さん
株式会社SAGOJOが運営する「TENJIKU」という仕組みを活用して、マンションの入居者が、気軽に地域ローカル体験ができるサービスです。地域のお手伝い体験をする代わりに無料で宿泊することができます。
松村
このサービスを立ち上げたのはどんなきっかけがあったのですか?
吉川さん
大学生のときから田舎が好きだったこともあり、入社してからはマンションを通じて田舎との接点を生めるのではないかと考えていました。2年目の後半になったときに、有志を集めた未来のマンションを考えるプロジェクトに参加したことをきっかけに、二拠点居住の可能性や取り組み意義を提案したところからスタートしました。
松村
大学時代からの延長線で考えられていたことだったのですね。
株式会社SAGOJOとはどこで出会われたのですか?
吉川さん
もともとは大学生時代に出会った会社でした。当時から面白いサービスをしていることが印象に残っていて、マンションの付加価値にならないかなと思って提案しました。
松村
サービスを考えるだけではなく、会社の選定から吉川さんのアイデアだったのですね。
提案するにあたって、どんな手順を踏まれたのですか?
吉川さん
双方の実現したいことやシナジーを半年かけてすり合わせていきました。その後、企画書をつくって会議に持っていきました。
松村
社内の反応はどうでしたか?
吉川さん
マンションの「地方共用部」をつくりたいというコンセプトについて「面白いね」と言ってもらえました。なにより、若手の提案に会社として応援してあげたいという気持ちが伝わってきたので、提案しやすい環境でした。
Point
サービスの関係者を選定するところから考えることができる点からも、日鉄興和不動産では若手のうちから裁量権を持って働けることが分かります。また、若手の意見を積極的に取り入れよう、という会社の環境が伝わってきました!
TENJIKUのお手伝い
9:00
TENJIKUの
お手伝い
プライベートで田舎に行って古民家を改修。
内定者インタビュー
松村
休日にもプライベートでお手伝いに行きたいと思うモチベーションはどんなところから生まれているのですか?
吉川さん
とにかく田舎が好きっていう気持ちです(笑)。田舎の良さを広めたいと思っていますが、なかなか伝わらないのでどうしたらいいのかな、と日々考えています。後は、黙々と壁を塗るような作業が好きで気分転換にもなっています。
松村
楽しそうですね。
お手伝いには一人で行かれるのですか?
吉川さん
時々後輩をつれていきます。いろんな意見を聞きながら、お客様の像を思い浮かべています。これまでも社内のファミリー層から同期、後輩までさまざまな社員にも体験してもらって、使いづらい部分や伝わりづらい部分を聞き取り、改善につなげてきました。
Point
「とにかく田舎が好き」という“好きの延長線”でアイデアを生んで、仕事につなげていく姿勢から、とても楽しんでお仕事をされている様子が伝わってきました。
設計・都市計画定例
17:00
設計・都市計画定例
設計会社、コンサルと打ち合わせ。
事業性を確認すると共に、行政や権利者の方に納得していただけるかなども考えながら提案資料を準備。
内定者インタビュー
大堀
最初に再開発や大規模開発の簡単な流れについて教えてください。
中村さん
都市計画が絡む大きな開発においては、大きく4段階のステップがあります。
1.【準備段階】地区にふさわしい再開発の姿を考え、具体的な開発を検討する準備組合を組成する。
2.【計画段階】準備組織が「こういう街づくりをしたい」という意向をとりまとめ、それを踏まえて行政が都市計画を決定。事業実施にむけた計画の検討。
3.【推進段階】事業計画・事業性の確認をし、建築設計を具体検討。
4.【実施段階】土地をまとめて1つの土地にし、大規模で複合用途の建物を建築する。
といった流れで進んでいきます。
大堀
現在【準備段階】にある今回のプロジェクトの会議ではどのようなことを話し合われているのですか?
中村さん
敷地に対して居住用、商業用といった用途をどう計画するのか、そしてそれぞれの用途の容積分配による事業性への影響を検討していきます。このときに都市計画が絡むため、行政の視点も想定して、事業を行うことで周辺エリア含めてどのような都市計画的なメリットがもたらされるかも検討します。たとえば、開発エリア外にある緑道を整備して地区全体で緑化していくといった「緑のネットワーク」や、駅との連携を検討して街の回遊性を高めるような施設にするといった公共的な観点も考えます。
大堀
前の街よりもさらに価値を出す、まさにデベロッパーの仕事ですね。
今回のような大規模な開発の初期段階では、どのようなことに気を付けて進めていますか?
中村さん
デベロッパーに期待される役割として、こうした「開発の推進力」があると思いますが、設計会社やコンサルとの打ち合わせを通して、自社だけでは考えつかないアイディアや事例を共有してもらい、いろいろな角度の検討ができる開発になるよう気を付けています。
あとは一緒に仕事をするパートナー会社の特長を引き出せるよう気を付けていますね。たとえば、複合用途の設計実績が豊富な設計会社の場合は、その会社の設計した複合再開発物件を実際に見学させていただきながら、今回のプロジェクトに取り入れたい要素を共有したりします。このように、プロジェクトをより良くするために、そのパートナー会社の社員さんと、お互いに高め合いながら仕事に取り組んでいます。
Point
広い視野で再開発を考えられるよう他社と協働している点、協働するパートナーを中村さん自身が検討している点に、日鉄興和不動産らしさを感じました。裁量権を持ち、街や住人の将来を考え抜くという魅力を表す一例です。
JV会議
10:00
JV会議
JV(ジョイントベンチャー)パートナーとの開発進捗会議。
この日は【実施段階】にあるプロジェクトについての会議で、再開発の権利変換に向けたスケジュールや条件を整理していく。
内定者インタビュー
大堀
JVでは複数のデベロッパーで協力しながら事業を推し進めていきますが、今回のプロジェクトでは日鉄興和不動産はどのような役割を果たしているのですか?
中村さん
JV複数社で進めているのですが、日鉄興和不動産は幹事企業として全体の統括を担当しています。
大堀
JVでは他のデベロッパーと関わる機会が多いですが、そのなかで見えてきた日鉄興和不動産の特徴的な再開発の進め方はありますか?
中村さん
現場に赴いて権利者の皆さんや事業関係者と共に開発を推進していくことですね。私も現場に通い詰めていましたので、本社に行くことが少なく会社で見ないレアキャラになっていたかと思います(笑)。一方で、現場の外部会社等にまかせっきりにせず、自社で取り組めることや力になれることがないかを模索しながら関わっていくので、推進力は鍛えられました。この推進力を評価していただき、JVから別の案件のご相談をいただくことも多々あります。
Point
再開発ではそのエリア一体でさまざまな開発が同時進行で行われることが多いため、近くで開発を行っているデベロッパーとも情報交換しながらつながりを持つようにしたり、景観のルールを決めていったりしているというお話も印象的でした。
理事会
10:00
理事会
再開発の機運が高まると、組合を指揮していく理事会も立ち上がり、2週間に1度理事会が行われる。
【実施段階】における権利変換に向けた準備について、理事の方々とともに総会の準備をしている。
内定者インタビュー
大堀
理事会のイメージがあまり持てないのですが、どのような規模で行われているのでしょうか?
中村さん
案件にもよりますが、権利者のなかから選出された理事の方々と、事務局、行政やコンサル、当社などで、合計20人程で開催されます。
今回の理事会では、権利変換をするうえでのルールを決めて、コンサルの方に理事会で説明していただきました。理事会の方々の承認が得られたら、再開発組合の総会に持ち込むという流れです。このように、理事会は再開発を推進するための執行機関のようなイメージです。
大堀
事業が円滑に行われるための準備をされているのですね。理事会の方たちと街を考えていくために意識されていることはありますか?
中村さん
理事会の方々から頂く街の情報は、大切にしています。たとえば、その街のお祭りのお誘いがあれば、積極的に参加して神輿を担がせていただいたり。開発のみを行うデベロッパーというより、街をより良くしていくための仲間と認めてもらえると、本当にうれしいです。日鉄興和不動産の強みである「推進力」だけでなく、頼れる仲間だと思ってもらう事が一緒に創り上げるために大切だと考えています。
Point
街の一員としての意識を持ってお仕事されている中村さんの働き方が良く分かるお話でした!
実査・グループ会議
16:00
実査・グループ会議
デベロッパーとして入り込めそうな再開発検討エリアがないか情報収集。
各々が集めた情報をグループで共有して検討。
内定者インタビュー
大堀
再開発が行われそうだ、という水面下の情報はなかなかキャッチしにくそうなイメージがあるのですが、中村さんはどのように情報を集められているのですか?
中村さん
情報収集の手段は企業秘密ですが(笑)、一番は実際に街を歩いたり自転車でまわったりが多いです。たとえば都心の良い立地だけれど雑然とした木造密集地のままになっていたり、駅周辺だけれど道が狭くてバスや車が渋滞していたり。休日にいろいろな街に行くのですが、帰ってから住宅地図や都市計画図と照らし合わせてみるとそのエリアの抱える課題が浮かび上がり、将来こうあったらいいんじゃないか、と悶々と考えていたりします。そして、情報収集を重ねていきます。
その課題の解決は20年後になるかもしれない……と感じることもあります。
大堀
20年後……未来を想像するのは難しいですね。
注目度の高いエリアだと他のデベロッパーも参画しようとして、競争になることはありませんか?
中村さん
不動産業界ですので競争はつねにあります。当社が地元の方々に信頼し選んでいただけるためには何をすることがベストなのか、毎回悩みます。ただ、地元の方々は、本当に再開発が必要なのか、実現可能なのか、街は良くなるのか、沢山あるデベロッパーのどこに頼めば良い街づくりをしてもらえるのか、もっと広く深い意味で不安を抱えているはずです。
その前提でいえば、自社の開発目線のみでなく、街への想いを共有して、街の一員として街の発展に関わっていくスタンスを決して忘れてはならないと考えています。そのうえで、「自ら入り込んで事業を推進していく力」を地道に成長させていく日々の能力アップが、将来的に地元の方々に選んでいただくことにつながるだろうと信じて、目の前の業務に取り組んでいます。
Point
私も就活生時代、日鉄興和不動産の「収益性だけを考えるのではなく、街や住人の今後を考え抜いた開発」に惹かれていました!!そういった部分を権利者の方にもお伝えしたいですね。
権利者さんとの個別面談
10:00
権利者さんとの
個別面談
【実施段階】における権利変換の具体化にあたり、条件を整えるため権利者の方と面談。
権利者の方にとって大切な打ち合わせであり、1週間に2~3回面談を行うこともある。
内定者インタビュー
大堀
権利者の方と条件を整える、とは具体的にどのようなことをされているのですか?
中村さん
再開発事業においては、再開発後の新しい床に権利変換する以外にも、権利者の方の従前の土地や建物を資金化して再開発の地区外に転居する、といった、さまざまな選択肢があります。それらの専門的な内容を権利者の方々にご理解いただきやすい資料にまとめて提示をし、将来の意向を伺っています。
権利者のなかには高齢の方も多いですので、丁寧に対応させていただきたいですし、事業関係者総動員で取り組むフェーズです。
大堀
デベロッパーが権利者の方に無理強いする、というダークなイメージを持つ人も多いと思いますが、実際どうなのでしょうか。
中村さん
そういったイメージを持たれがちですが、再開発の主体は権利者の方々ですので、権利者の納得がないとスムーズには進みません。短期間で合意形成が図られることは事業の観点からは評価されることだとは思いますが、それだけがすべてではないと考えております。街に入り込み、日常を共有したうえで、これからの開発にわくわくしてもらえるよう、自分に嘘をつかずに行動を決めていくことが大事だと思います。
Point
何においても「変化」にはリスクがあり勇気がいるもので、権利者の方に納得していただくことは難しいことです。開発のメリットを分かりやすく見える化して、前向きにイメージしていただくことが大切だと感じました。
社外打ち合わせ(用途変更)
14:00
社外打ち合わせ
(用途変更)
室蘭市(行政)、地権者としての製鉄所(日本製鉄)、専門知識と経験を持ったコンサル会社と多種多様な関係者とともに、街の土地の使い方を決めている【用途地域】を変更するための打ち合わせ。
内定者インタビュー
横山
はじめに用途地域とはどのようなものですか?
居村さん
用途地域は、暮らしやすい街をつくるために、行政が定めた土地の使い方みたいなものです。たとえば、住宅地のすぐ横に工場が立たないよう住宅地域に指定したり、街の中心部は人がたくさんいて、インフラも整ってるから、オフィスや商業の中心地ということで商業地域に指定します。この用途地域によって建てられる建物が大まかに決まってきます。
横山
現在この用途地域を変更する業務をされていますが、具体的にはどのような業務なのでしょうか?
居村さん
大きくは中島地区の用途地域の変更に関しての行政との協議や調整です。もともと現状『MORUE中島』がある土地の用途地域は、住居系の用途地域で、大きな建物を建てられませんでした。でも街のことを考えて、駅前通りの一番奥に位置している所に人を呼びこみ、駅前通りからつながる商店街にも活気を波及する、街の起爆剤となる商業施設が欲しいと考えました。
そこで今後の中島地区のために用途地域を変更することが必要となるのですが、この用途地域を変更する際には、街の大きな方針を定めた上位計画である都市計画マスタープランも変更しないといけないのです。そのため、マスタープランの見直しが令和元年度に行われる際に、開発構想を作成して行政へ用途変更を要望しました。この要望の際には現状との整合性を図るだけじゃなく、今後の再開発を考えて、先の先を考えた街のためになる用途変更を見据えた協議を行い、行政の考える街づくりの方向性に沿った調整を行いました。
横山
街の大きな方向性までを見据えて行政とも協議しながら街の将来像を描いていらっしゃるのですね。用途変更業務では、地権者となる製鉄所さんやコンサルさんとも打ち合わせされていますが、それぞれどういったことを行われているのでしょうか?
居村さん
まず製鉄所さんとは社有地活用の大きな方向性とコンセプトの共有をメインに行っています。都市計画マスタープランや用途変更は地権者の方が納得していただけないと進みませんし、変更後を見据えた再開発も地権者さんの同意が必要になります。今後、連鎖的に開発をするためには、一緒に進めていく製鉄所さんと事前に街のコンセプトを共有しておく必要があります。そのために製鉄所さんのお話も伺いながら、街のコンセプトをつくっていくということを行っています。ある意味計画づくりのための前さばきですね。
次に、コンサルさんとは用途変更の手続きを一緒に進めているイメージです。そもそも用途変更の手続き自体、時間もかかるし、専門知識も必要になります。そこで北海道の用途変更でしたり、都市計画に詳しいコンサルさんに要望書のつくり方などで協力を仰いで進めています。それと設計会社さんにも入っていただいて、要望書に盛り込む全体の再開発計画の絵を一緒につくっています。
Point
地方都市の将来を見据えながら、計画段階から事業者として参入し、想像以上に多くの関係者の間に立ちながら事業を推進する、地方開発を担う日鉄興和不動産の魅力が詰まっている業務です!
MORUEテナント会
14:00
MORUEテナント会
『MORUE中島』のテナント企業との会議。多くの関係者と足並みをそろえたモールの運営のために、関係構築を意識しながら、売り上げの状況やイベント情報などの共有を行う。
内定者インタビュー
横山
MORUEテナント会というのはそもそもどういったことを行われているんですか?
居村さん
主に『MORUE』のテナント企業の店長さんと月1回の定例会議を行っています。たとえば『MORUE』の販売状況や販売客数の推移、イベントスペースの利用状況とか今後行う販促の内容を共有して各テナントの販売戦略に活かしていただいたり、イベント期間に合わせた目玉商品の提供など、依頼したいセールの内容を打ち合わせたりしています。お客様と直に接しているのは各テナントのスタッフの方々ですから、テナントさんと密にコミュニケーションをとりながら、同時にお客様やテナントさんからの要望をいただくなど、「チームMORUE」として一体感をもって管理運営に活かしています。
横山
テナントの方以外にも出席される方はいらっしゃるんですか?
居村さん
いらっしゃいます。『MORUE』の管理を委託している管理会社さんや警備・清掃を行っていただいている業者さん、広告代理店の方など、『MORUE中島』に関わっていただいてる方全員に参加していただいています。
横山
この会議を行うことでどんな良いことがあるんですか?
居村さん
関係構築が大きいですね。何かしら『MORUE』でイベントを行うと、レジでクーポンを配ってほしいとか、イベントの内容を簡単に説明いただけないかとか、いろいろ要望することが多いのですね。そのため、協力してもらえるような関係づくりを心がけています。この会自体、店舗数が多いと直接話し合うのは難しいのですが、店舗数が少ないからこそできているので一人ひとりとの関係構築が進めやすいという特徴もあります。関係性が深ければ深いほど、日々の雑談のなかから細かな改善点やアイデア等も気軽に話していただけるようになり、沢山の見えていない声を拾い上げることができ、より良い施設づくりに資するのでは、と考えています。小規模なモールだからこそ、より密な関係構築を意識しています。
Point
『MORUE中島』が一つのチームとして動けるようにウェットな関係構築を行っている、人間関係を大切にしていることがよく分かるお話でした!
社外打ち合わせ(テナントリーシング)
13:30
社外打ち合わせ
(テナントリーシング)
『MORUE中島』にどんなお店に出店いただくのかを、一から考えて決めていく。ニーズや街のことなどさまざまな点を考慮しながらテナント交渉を進める。
内定者インタビュー
横山
地方においては特に建物をつくって終わりではなく、その後の施設運営の一環としてテナントリーシングを行っていると思います。そもそもこのテナントリーシングとはどういったことを行われているのですか?
居村さん
まずは中島地区全体のコンセプトを踏まえて、住宅エリア・商業エリア・公園エリアなど、大まかにゾーニングをしていきます。つぎにそのゾーニングの内で、どんな種類・業態の施設がいいのかを、『MORUE』の現状やお客様のニーズを踏まえて決めていきます。たとえば商業なら、お客様の買い回りが少ないというモルエの課題を考慮すると、飲食や物販、サービスといろいろあるなかから買い物と買い物の結節点となる飲食がまずいいだろうと。そして飲食にするなら、『MORUE』の主な客層であるファミリー世帯に人気のある業態、という観点から焼き肉がいいのか寿司がいいのか、とどんどん具体化していきます。そこから、業態ごとにテナント候補をピックアップし、個別に『MORUE中島』周辺に出店意向があるのかを確認していきます。意向があればどんなスケジュールで出店していくのか、実際に出店するならどんなプランがいいのかというのを、打ち合わせを重ねて決めていきます。最終的には見積もりを取って賃料等の経済条件をすり合わせ、合意できれば実際に契約していただくという流れで行っています。
横山
お店選びを一から行っているのですね。どのようにこのお店を選ぶ優先順位を考えて決めていらっしゃるのですか?
居村さん
一番参考にしているのは『MORUE中島』への来館者の方にお答えいただいているアンケート調査です。これは開業当初から行っているのですが、その頃からホームセンターや100均がしばらく上位を占めていたのです。そのニーズをくみ取り、『MORUE中島』第2期開発のホームセンターの誘致やテナント入れ替えのときに100均の誘致を行いました。直近ではフードコートや温浴施設の要望が強いですね。実際、中島地区全体としてファミリー層が気軽に入れるお店や滞在できるカフェ等が不足しています。また『MORUE中島』自体、滞在時間を延ばすことが課題にもなっていますので、2021年10月に竣工した『MORUE中島』第3期開発では、この課題を解決できるという意味でも飲食系を重視してテナント選びを行いました。
横山
利用される方の目線に立ちながら、実際にニーズを把握することで確実性が高い事業につなげているのですね。商業系ですと商店街との関係性も考慮されているのですか?
居村さん
もちろん商店街とのやり取りはあります。『MORUE中島』開業当初は、商店街から大規模なショッピングセンターに客が流れてしまう懸念により、計画に反対されていた方もいらっしゃったのですが、実際に『MORUE中島』ができたことで、人の流れが生まれて、シャッター商店街が、今や空きがない状態にまで蘇ったのですね。たとえば『MORUE中島』のテナントに入ってたところから、独立して商店街に美容院を構えたりしていて。僕自身も通ってるのですけど(笑)。
フードコートをつくるというのは、開業当初では商店街の関係性からしないことにしてた案なのです。でも中島地区のためには、今後のことを考えたら必要になってくることを共有して、納得いただいたうえで事業を進めています。そういう意味で、過去の実績があるからこそ、強い信頼と期待を寄せていただいています。
Point
マーケットインの視点と『MORUE中島』の外まで考えた広い視野を持ちながら、街づくりの一環としてテナントリーシングを行っていることが印象的でした。これまでの街への貢献があったからこその信頼関係の強さも日鉄興和不動産らしさが顕れています!
社外打ち合わせ(MaaS実証実験)
10:30
社外打ち合わせ
(MaaS実証実験)
移動タクシーから始まったMaaSの実装に向けた社会実証実験を行う。2022年は昨年度に続いて2年目なので課題も見え始めたばかり、今後の実装に向けて課題を検討する。
内定者インタビュー
横山
MaaSはなぜ始められたのですか?
居村さん
室蘭市に眠っているタクシー資源を活かした交通弱者の解決をめざし、始まりました。室蘭市にも、人口増加時代に山を切り開いてできたニュータウンがあって、バス路線も何とか維持してるものの2時間に1本くらいの頻度でどんどん減便されて、免許を返納していたりして車に乗れない交通弱者が生まれる状態になっているのです。しかもタクシーも、274台の登録台数があるのに137台しか稼働していないんです。そこで、この眠ってるタクシーをうまく使いながら交通弱者の方の足をつくっていこうというのが大きな流れです。
横山
街の課題を解決していこうという視点で始まったのですね。今はどのような実証実験を行われているのですか?
居村さん
実証実験自体は2年目で、『いってきマース』という愛称で呼ばれています。簡単に気軽に誰でも「行ってきます」がいえるような街にしたい、という想いが込められています。実証実験は、おもにタクシーの相乗りとオンデマンドバスの配送を行っています。家からそのバス停までのラストワンマイルについては、小回りの利くタクシーの相乗りをうまく活用できないか、室蘭市全体で取り組んでいます。スーパーは日常的に来客頻度が高いですよね。室蘭市では一番大きなスーパーが『MORUE中島』なので、ここで相乗り実証実験を行っています。昨年度の実験では、住民の方を対象に、相乗りへの抵抗感や乗車料金の安さへの意識などを調査していました。結果として、「安くつくなら乗る」という方が多いことが分かりました。今年は令和4年度の実装に向けて、お金の仕組みを検討しています。料金として頭割りでいいのか、タクシー会社や商業施設にも恩恵があるので、そこから補助を出した方がいいのか、といったところを詰めています。また、アプリもつくったので、その操作性も検証することにしています。
横山
すごく面白い取り組みですね。今後はどのように進めていきますか?
居村さん
まず相乗りとかMaaSという仕組みが浸透していないので、これを周知していくことが課題の一つになっています。次にアプリの問題ですね。メインターゲットとして高齢の方に活用していただきたいのですが、75歳以上の3分の1の方がスマホをお持ちでないのです。そのため、この方々が使えるようにすることが大きな課題です。今はテナントさんと協力して店頭にタブレットをおき、その場で操作体験ができるようにしたり、スマホ操作に詳しい高齢者の方がいらっしゃるので、そのようなキーマンを見つけて周知するのをお願いしたりしています。
Point
デベロッパーとして土地を飛び越えた業務を担うことも地方開発の魅力です!地方の数少ない街づくりの担い手として、街に対して広い視野で、責任感を持ちながら取り組まれていることが印象深かったです。
リビオ会
16:00
リビオ会
地方開発の特徴の一つに、戸建て宅地分譲がある。この宅地分譲事業を進めるためにハウスメーカーや広告代理店との打ち合わせを行う。
内定者インタビュー
横山
この会は、誰とどのようなことを行っているのですか?
居村さん
宅地分譲を行っているハウスメーカーさんと広告代理店の方と合同会議みたいな形で月1回行っています。会議内容は現状のお客様の動きや物件の売れ行きを踏まえて、効果的な販売のためにどんな広告を打つのか、いつイベントを行うのか、といった販売戦略から、新規分譲地のマーケットのヒアリングや販売価格の交渉等、住宅販売に関わること全般を行っているイメージです。
横山
地方ならではの宅地開発の特徴はありますか?
居村さん
当社の戸建て住宅を中心とした街づくりの特徴の一つに、街並みルールの策定があります。街並みルールをつくることで、家の高さや色調、家と家との間隔をどれくらいにしてね、というのをそろえることができるのです。他にも、シンボルツリーを植えてくださいとか、門柱門灯を設置してください、など設置物について決めることもあります。こうしたルールにより、街並みとして整っていくことで、かなり街がきれいになります。そうすることが、一戸一戸の資産価値の上昇にもつながりますよね、という考えがあります。こうしたルールを決める「街並みガイドライン」も、地域に合わせて策定して、販売するうえで足かせにならないように、ハウスメーカーさんと構想を打ち合わせして最終的につくっていこう、というのが地方の宅地開発の特徴の一つだと思います。
横山
街並みもコントロールしながら価値を高める開発をされているのですね。そのうえで、宅地販売の難しさや販売するときに意識していることはありますか?
居村さん
「街並みルール」をお客様にいかに伝えるかを意識しています。室蘭の場合は、ハウスメーカーさんにお客様への営業を任せているので、お客様へのアピールポイントはどうしても南向きの土地です、というような個別の土地の魅力やメーカーの強みを中心にアピールしていただくことが多いのですね。でもそれだけだと、せっかく「街並みルール」をつくっているのに、その魅力のアピールが抜け落ちてしまう可能性があるのです。その点は、できるだけお客様に伝わるように、ハウスメーカーさんが説明しやすいよう、「街並みルール」に関するパンフレット等の営業ツールを作成したり、街並みルールの意義を意識的に共有したりしています。
Point
この街並みルールづくりも日鉄興和不動産の地方開発の特徴の一つですし、策定するプロセスも魅力であふれています!開発から販売のハンドリングまで幅広く携わることができるのも地方ならではと感じました!